2024年2月13日、トヨタ自動車とダイハツ工業は都内で会見を開き、認証試験不正の問題が発覚したダイハツ工業について、3月1日付けで井上雅宏氏(トヨタ自動車前中南米本部長)がダイハツ新社長として就任すると発表しました。
文/ベストカーWeb編集部、写真/会見からスクリーンショット
■「良品廉価の原点に立ち返り、ダイハツらしさを取り戻したい」
会見にはトヨタ自動車の佐藤恒治社長も出席し、2023年12月に公表したダイハツ工業の認証試験不正問題について深く謝罪。
「ダイハツの原点は、国民車である軽自動車を中心とした、小型車の生産、販売で、皆さまの生活をお支えすること。良品廉価の原点に立ち返り、ダイハツらしさを取り戻していただきたい。」
と語った。佐藤社長は今回の不正問題発覚以降、ダイハツの経営陣刷新も含めた抜本的な経営体制、事業領域、開発・試験体制の改革と、再発防止案の取り組みが必要だと語っていた。
佐藤社長によると、「ダイハツは、再発防止を最優先し、(国内市場は)軽自動車に専念し、海外事業についてはトヨタ車のOEMを展開していくよう、段階的に移行してゆきたい」と語った。経営や事業領域の見直しについては順次公表してゆくとのこと。ダイハツは、商用車電動化を中心とした包括的な取り組み「CJPT」も脱退するとのこと。
ダイハツの新社長に就任する井上雅宏氏は、こちらもまずは不正問題に関して「ご迷惑をおかけしたお客様、業販店の皆さまに深く謝罪いたします」と語った。
「ダイハツ工業は連結を含めて約4万人の従業員がおります。近年急速に成長しておりまして、この成長は、やはりトヨタグループの中での立ち位置があり、これが今回発覚した不正問題の原因のひとつだと感じております。わたくしはキャリアの半分を海外で過ごしてまいりました。どの地域でも、現場に降りていって話を聞いてきました。その経験をいかして、広く現場の声を聞き、ワンチームでやっていきたいと思います。」
と語った。
井上新社長は京都出身。トヨタ佐藤社長とは、(昨年の佐藤社長就任以来)頻繁にやり取りしており、忌憚ない意見交換が出来る仲だという。
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