【えっ、まだ2年待ち!??】大幅増産体制も納期は微減 ジムニーの納期短縮はまだ先だ!!

 一時は2年以上と言われていたジムニーの納期。販売から1年が経過しそろそろ納期は通常の車種と変わらなくなったはず、と思いきや調べているとまだまだ長いそうだ。

 関係者によれば製造台数を増やしているのに(スズキは月産台数などは非公表)なかなかオーナーの手元には届かないようだ。

 いくらジムニーが人気といってもそこまでなの?? 今回はスズキ販売店での取材を実施。ジムニー納期の実情を中心にお伝えしよう。

文:遠藤徹/写真:池之平昌信、平野学


■ジムニーは1年、シエラは2年というのが納期の実情

 現行ジムニー/ジムニーシエラがフルモデルチェンジして発売したのは、1年前の2018年7月5日だった。

 空前のヒットモデルとなり、当初の納期は軽自動車のジムニーで1年半、小型車のジムニーシエラが2年と伝えられた。

本格派オフローダーとしてのジムニーの立ち位置に異論を唱える人はきっと皆無だろう。軽自動車のジムニー、そして登録車のジムニーシエラ共に未だに人気は衰えない

 多数のバックオーダーを消化するため、2019年1月から4月にかけて月産でジムニーを3000台、ジムニーシエラを1000台と立ち上がり当時の約50%の増産し対応している。

 それでも8月下旬現在ではジムニーが8カ月から1年、ジムニーシエラは1.5年から2年と僅かに短縮しているに過ぎない。

 ところが販売戦線では不思議な現象がおきている。2019年1~7月の販売台数は全国でジムニーが1万8956台で前年同月に比べて64%増。

 ジムニーシエラは7095台、同547.9%増といずれも大幅増。それが7月だけだとジムニー2367台、前年同月比53.2%減の半減、ジムニーシエラは622台、同4.5%減といずれもマイナスに転じているのだ。

 この理由を首都圏にあるスズキ店やアリーナ店の営業担当者に聞くと「増産しているがバックオーダーが消化できていない。増産分の多くがヨーロッパや東南アジア向けの輸出に振り向けられているため。ただひと頃に比べると受注ピッチにやや沈静化傾向が見られるのは確かだ」と説明する。

 確かに立ち上がり時はまとめて生産する分を一気に納車し供給する、また販売店向けの試乗車、展示車のデリバリーをするので販売台数は急増する。

登録車のジムニーシエラは海外での販売も行われており輸出用との生産調整も難航しているようで、いまだにジムニーより納期が長くなっている

 しかし1年経過するとこれらを含めて需要一巡で落ち着きを取り戻すのでマイナスに転じるのは珍しくない。

 したがって8月以降の販売実績で台数が回復傾向に転じれば、ジムニー/ジムニーシエラの本当の実績の高さが実証される可能性がある。

■販売会社によるばらつきがあるから複数の販売店を巡るべし

 もう一つ指摘したいのは納期の販社によるばらつきである。今回3~5ヶ所の店舗で納期を調べたところによれば、ジムニーで10ヶ月、1年、1年半。ジムニーシエラは1年、1年半、2年と幅のある答えが返ってきた。

 実際にはバックオーダーが1万台規模にたまり1年以上も納期が先送りになるとコンピュータ処理による納期が決められない状態になる。

 ユーザーに納期を提示する場合どうするか。先に成約したユーザーの契約日から納期までどのくらいの期間がかかったかでおおよその納期を割り出しユーザーに示すことになる。

ジムニーをカスタムして楽しむユーザーは多い。4WDショップなどでも新車販売を行っている業販店も多いが。だけは複数店舗を回らないと

 バックオーダーの確保台数は販社によって異なるから、ここに納期のばらつきが生じるのである。

 またスズキは独自の流通システムを採用している。メーカーと総代理店契約を結んでいる正規ディーラー、スズキ&アリーナ店傘下にある大型業販店である副代理店、5万店にも上るといわれる小規模な業販店がある。

 スズキの4輪車は80%が業販店売り分となっている。新車の流通経路はメーカーの工場からラインオフされると正規ディーラーに卸される。

 そこから直にユーザーに販売されるのと、業販店に卸売りされ、そこからユーザーに売られる分がある。

 つまり正規ディーラーはユーザーに新車を売るのと業販店に卸売りする両方の役割を果たしている。ジムニー/ジムニーシエラも同様である。受注のカウントは当然両方の流通ルートで行われる。

 正規ディーラー分は多くが末端のユーザーとの商談で契約するので、その後メーカーへ生産依頼をする。業販店はどうか。

 ジムニー/ジムニーシエラのような人気の高いモデルはユーザーが決まっていなくても、確実に売れることが分かっているから、受注した分としてメーカーに発注したりする。

 これがバックオーダー分に含まれればその台数は大幅に上乗せされることになる。こうした手法は軽自動車に関してはスズキだけでなく、ダイハツ、ホンダ、日産、三菱など程度の差こそあれ行われている。

 未使用中古車もこうした流通過程で発生している。

近年はハスラーからの乗り換えなどファッションアイコンとしての愛好者も多いジムニー。末永く乗られる愛されクルマになりそうだ

 ジムニー/ジムニーシエラは人気が高いのは間違いないが、販売店ではどういうわけか値引きゼロで売っていない。車両本体、ナビ、ETC付きだと下取り車なしで6万円引きとしている販社が多い。

 9月いっぱいの9月決算セールでは消費税は8%扱いで10%になる2%分はサービス(実質的な値引き)としている。優先的に納車して貰うには契約書にサインし、5万円の申込金を支払えばよい。当然キャンセルすれば返却される。

 可能な限り早く納車して貰うには多くの扱い店を回り、在庫を確認してから申し込むのがベスト。販売店によってはメーカーに優先的に回して貰ったりケースもあるからだ。

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