新型ジムニーの人気が止まらない。納車待ちこそ一時の1年待ちなんて事態は解消されてきているものの、4月には2613台を販売するクロカン4WDとしては異例の大ヒット作になっている。
ジムニーの特徴といえばその類まれな走破性。4WDシステムはFRベースのパートタイム4WD。4Lレンジなども備えてオフロードでの絶対的な信頼性は高い。
しかし生粋の「ジムニスト」とも呼ぶべきジムニーマニアには、万人向けセッティングのノーマルではちょっと物足りない。それはタイヤも同じ。
ジムニーを乗り継ぎ新型ジムニーを愛車にするジムニスト2人をオフロードへ誘い出し、ヨコハマタイヤの「GEOLANDAR M/T G003」を試してもらった。
文:ベストカーWeb編集部/写真:平野学【PR】
■林道を通って森林浴を心ゆくまで楽しもう
ジムニストのAさんとMさん。二人とも愛車は新型ジムニーJB64だ。JA11(リーフサスの旧型ジムニー)に乗る担当としては隔世の感がある。
ぼろぼろの担当のジムニーはそれはそれで技術が必要だったり、ちょっとテクニックが必要だったり楽しい。
新型ジムニーは非常に完成度が高く、ブレーキLSDなど電子制御も味方につけもうこれ以上チューニングは要らないんじゃないの?? なんて思ってしまう。
しかしそこは”ジムニスト”の2人にとってはノーマルでは物足りないようだ。
もちろん2人ともこれが初めてのジムニーというわけではない。ジムニーを何台も乗り継いできた筋金入りのマニア。
担当みたいにヒロシさんのYouTubeを見て、興味本位でジムニーを買ったわけじゃなく、自分の行動範囲を広げるべくジムニーを愛する2人だ。
そんなジムニストを迎えて週末の1日を使った超プチ冒険に出かけた。廃道やオフロードコースへのツアーも考えれたのだが、それじゃあまりにもリアル感がない。
やっぱりリアルを追い求めると「隙間時間」の冒険が一番。今回の冒険は2人が足しげく通う4WDショップ「ワイルドグース」からスタート。
単なる冒険ツアーというのも締まりがないので、今回2人にはヨコハマタイヤのオフロードタイヤであるGEOLANDAR(ジオランダー)M/T G003を履いてもらった。
Mさんは195/80/16というノーマルジムニーのステップアップに履けるサイズ、Aさんは足回りも交換済みのインチアップ車で6.50/16Rという大径のサイズを選択。
Aさんのジムニーはルックスからして「ツワモノ」感が半端ない。純正バンパーを加工してウインチを装備し、さらに足回りを交換して2インチアップで走破性抜群だ。
新型ジムニーでここまでやっているクルマってショップのデモカーくらいじゃないか!? 凄すぎる。
ちなみにAさんは全国の林道を走りまくる冒険心にあふれた人。だからこそウインチなどが”お飾り”に見えないのが経験からくるオーラなのかも。
単独行で林道やオフロードコースに行く際に頼もしい装備。前にも後ろにも動けなくなるという事態は絶対に避けないとならない。ウインチは譲れないポイントだろう。
ひと通りのカスタムを施して、純正状態だとインナーフェンダーに当たって履けない6.50サイズもなんなく履きこなす。
そんな懐の深さもジムニーのよさ。林道でもオフロードコースでも安心感抜群の1台に仕上がっている。
いっぽうのMさんは外観こそノーマル然としているが、内装にインナーロールケージも装備。江戸っ子は浴衣の裏に装飾を加えたなんて話もあるけど、やっぱり「見る人が見れば」というチューニングもいい。
インナーロールケージは万が一の横転時にもキャビンスペースの安全は保たれることもあり、このような「ツボ」を抑えたチューニングもジムニストの特徴だったりする。転ばぬ先の杖、実に渋いっす。
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