■OEM本家トールがタンク/ルーミーに勝てないのは仕方ない??
ここでもうひとつ注目したい存在を紹介したい。それは本家ダイハツの「トール」である。こちらの1~7月の登録実績は1万7810台、前年同期比24.7%増、月平均2544台と好調に売れている。
タンク/ルーミーとはボディパネル、基本コンポーネントを共用した姉妹車である。グレード構成、車両本体価格も全く同じである。
販売台数はタンク/ルーミーとは大きな差があり、ライバルのソリオに毎月1000台以上も引き離されている。
販売力はダイハツ、スズキとはほぼ同レベルといえる。こうなると両モデルの販売実績の差は商品力の違いといえないこともない。
しかしながら要因は単純ではない。タンク/ルーミーとトールがダイハツ製の同一モデルであるとすると、購入するユーザーサイドからみるとどう映るか。
「タンク/ルーミーはトヨタブランドだからブランドパワーがあり、アフターケアも心配がない。数年乗って手放す時のリセールバリューも高いのでトールよりもタンク/ルーミーを優先的に選ぶ傾向になる」(首都圏ダイハツ店営業マン)というのが実情である。
こうしたことを差し引けば、はやりタンク/ルーミーは人気モデルと評価できそうである。現在、引き続きフル生産を続けており、納期は消費税引き上げ後の10月以降となっている。
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