緊急事態宣言解除後、県をまたいだ移動も可能になったこともあり、一気に外出の機会が増えてきた昨今。
少し気は早いが、すでに夏休みの計画を練りながら、その移動方法は公共交通機関では無く「クルマ」にしようという声も聞こえている。
そこで今年の夏休みや帰省のタイミングにこそカーナビゲーションを刷新しようという提案だ。
もちろんその原資となるのは前回の企画で解説した「一律10万円の給付金」だ。これもまた全額を使い切るのでは無く、予算別やリアカメラなどのオプションとの組み合わせを含めたパターンを選んでみた。
文:高山正寛/写真:パナソニック、パイオニア
【画像ギャラリー】低価格で実用性も高いAV一体型カーナビの一覧はこちら!
■最近のカーナビは低価格でもスゴイ
最大のライバルとも言える「スマホナビアプリ」が日々進化している中、「専用機」であるAV一体型カーナビのメリットは
【1】画面の大きさ(基本は7型が中心)
【2】これからの時期も含め「熱や振動に強い」
【3】操作系が洗練されている
などが挙げられる。
さらに「この機能だけは欲しい」というのを以下に記してみた。
【1】渋滞回避に役立つ「VICS-WIDE」
【2】スマホの音楽を楽しむための「Bluetoothオーディオ対応」
【3】地図データは最新版、または地図更新サービスに対応
【4】最低でも「ワンセグTV」、また「ワイドFM」は欲しい
これ以上の項目もあるが、そうなると予算が10万円を超える可能性がある。そしてこれらの商品には別途「取り付け費」が発生することも忘れてはいけない。
腕に自信のある人ならばさておき、基本はカー用品店などに頼む方が賢明だ。その予算もピンキリで国産車ならば2万円位から、輸入車だとプラス5000円は見ておきたい。この部分は実際ショップで確認してほしい。
■圧倒的コスパ!おすすめのカーナビ
◆ベストセラーモデルの最新版
パナソニック ストラーダ CN-RE06D/CN-RE06WD (リンク先)
オープン価格(市場実勢価格:5万6000円前後)
カー用品店やネット販売でも常に上位で売れているスタンダードモデル。06Dと06WDの違いはパネルサイズで、06Dが180mm、06WDがトヨタ車を中心に定番となっている200mmサイズだ。
本体の実勢価格が6万円を切るのに前述した条件は全て網羅、テレビもワンセグではなく「フルセグ」である点。地図更新機能も3年間で1回、全更新でデータが提供される。
またカーナビの基本機能もVICS-WIDEだけでなく、ここ数年ストラーダが積極的に取り入れている「安全・安心運転サポート」機能を採用。道路標識情報や高速(有料)道路の逆走検知・警告も行ってくれる。
そしてニーズの高まっているドラレコを含めたシステムアップにも対応。専用の「CA-DR03TD(オプション)」は前後2カメラ方式で走行中の後方の映像を本体画面で確認できるので万が一のあおり運転を受けた際の記録など利便性も高い。
CA-DR03TDの実勢価格は約3万5000円前後なので本体との合算ではギリギリ10万円に収まるがまずはナビ本体でその良さを体感してみて、必要に応じて追加すれば良い。
コスパが圧倒的に高いことからも売れている理由がよくわかるモデルである。
◆一目惚れしそうな地図画面の美しさ
パイオニア カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RZ710/AVIC-RW710 (リンク先)
オープン価格(市場実勢価格:8万円前後)
カロッツェリアの定番モデルである「楽ナビ」。低価格から9V型の大画面まで豊富なラインナップを持ち、選択肢の多さも魅力だが、特にオススメしたいのが7V型モデルの2機種、このモデルも型番でわかるようにパネルサイズに合わせて2種類を設定する。
最大の特徴は「カロッツェリア史上最高画質」を謳った「HDパネル」の採用だ。視野角の広いIPSパネルなどの採用にプラスして高輝度のLEDバックライトや反応速度の早い静電容量式タッチパネルを採用。パッと見ただけでその地図画面の美しさに驚くはずだ。実際のその解像度も従来比2.4倍というから驚く。
ナビの基本機能はトップクラスで自車位置精度の高さはカロッツェリアのお家芸とも言える正確さ。渋滞回避能力に関しては標準装備のVICS-WIDEにプラスして同社独自の「スマートループ渋滞情報(オプション)」を併用すれば現状では最強のシステムと言える。
地図更新に関しても最大1年分(年2回配信)のバージョンアップにも対応。システムアップに関してもドラレコやリアカメラだけなく、大画面リアモニターの連携も可能。特に長時間の移動の際には後席に乗車する子供などが飽きてしまうケースも多いので、ミニバンユーザーなどにはオススメしたい組み合わせだ。
◆圧倒的に高コスパ、これで本当に3万円台!?
パナソニック ストラーダ CN-E320D (リンク先)
オープン価格(市場実勢価格:3万9000円前後)
カーナビは欲しいけどとにかく「低価格」にこだわりたいなら、このモデルがオススメだ。
最大の特徴は冒頭で述べた必須機能をすべて網羅しつつ、実勢価格が4万円を切る点だ。
RE06系のような「安全・安心運転サポート」こそ搭載されていないが、VICS-WIDEは標準装備。特にストラーダはこれを活用して渋滞を回避する独自の「スイテルート案内」を搭載している。長距離の帰省などでは役立つこと間違いなしだ。
また地図データに関しても2020年度版の最新地図を収録済み。2月初旬に発売を開始した最新モデルなので今後の地図更新(但し有料)は未定だが、前モデルなどの地図更新はしっかり行われているので心配はしなくて良さそうだ。
システムアップに関してはドラレコこそ対応していないが専用のリアカメラ「CY-RC100KD(市場実勢価格:1万円前後)が装着可能だ。
この価格でVICS-WIDEやBluetoothオーディオ、さらにワンセグまで搭載しているのは驚異的とも言える高コスパ。「これで十分」と思わせるだけの隠れた実力派でもある。
◆取り付け数分、定番のポータブルカーナビ
パナソニック ゴリラ CN-G1400VD (リンク先)
オープン価格(市場実勢価格:5万5000円前後)
今年で発売25周年を迎えたポータブルナビの定番がパナソニックのゴリラだ。
毎年、細かなアップデートを重ねており、使いやすさや精度などもAV一体型に匹敵するレベルに仕上がっている。
ポータブルナビの場合は箱から出して取り付け位置を決めて電源をアクセサリープラグに挿すだけですぐに使えるのがメリット。急なおでかけにも対応できるし、オプションの車載用吸盤スタンドを別途買えば、他のクルマに載せ替えて使える利便性はゴリラの定番とも言われている。
最新モデル、特にオススメはやはり「VICS-WIDE」を搭載する最上位モデルの「CN-G1400VD」だろう。このモデルはさらに最大3年間無料の部分地図更新や2023年7月末まで1回のみ「全地図更新無料」が付帯されている点だ。
今回のゴリラは従来までの安全・安心運転サポートの搭載にプラスして業界初となる全国の市街地を100%カバーする「全国市街地図」を搭載するなど基本性能を磨き上げている。
前述した載せ替え用のキットも含めオプションも豊富、リアビューカメラ「CY-RC100KD(市場実勢価格:1万円前後)」に対応するのも「CN-G1400VD」だけなのでコスパの高さではダントツと言える。
◆番外編、この夏このモデルだけは外せない
パイオニア カロッツェリア DMH-SF700 (リンク先)
オープン価格(市場実勢価格:8万5000円前後)
この商品はカーナビではない。あくまでも番外編として紹介するが、この夏大注目ゆえに外せないというのが素直な感想だ。
要は昨今話題になっているDA(ディスプレイオーディオ)で対応するスマホを接続すればカーナビアプリを表示&使用できたり、AV機能やハンズフリー通話もできる。
特にこのDMH-SF700はディスプレイを本体から別体で浮かせることで9V型という大画面を可能にしている。
Appleの「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」はもちろん、一番驚きなのがAmazonの音声認識システムである「Alexa」に対応したことだろう。
Alexa独自の「スキル」を好みに応じてセットすれば車内から家電操作(夏場など事前にエアコンをオンにする)などが行える。もちろんDMH-SF700のAV機能などの細かな操作もAlexaで行うことができる。
大画面9型ということで価格はやや高めに感じるかもしれないが、高画質のHDパネルによる大画面や先進性を考えるとコスパは高い。それでもここまでお金が出せないというのであれば、2DINパネルに組み込む6.8V型の「DMH-SZ700」という選択肢もある。
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