■車載器らしい仕組みが満載
手に入れた「Echo Auto」のサイズは幅85mm、奥行き47mm、厚さ13.28mmとかなりコンパクト。標準的なスマホより小さい印象だ。
また上面に配置されたアクションボタン(右側)とマイクのオン/オフボタン(左側)、そして真ん中のAmazonのアローロゴを見ると「ニッコリ」笑っているようにも見える点はセンスも良い。
前述したように家庭用のEchoを車載しようとして失敗した筆者だが、「Echo Auto」には本体上部に8つのマイクアレイを搭載している点。
さらにビームフォーミングと呼ばれる技術(Wi-Fiルーターなどでも使われている)や機械学習などを行うことで近くや遠くにある音を区別できる機能も搭載しているという。
■取り付けは5分あれば十分
まず本体に付属するアタッチメント(エアベントマウント)をエアコンの吹き出し口に取り付ける。スマホを車載する際のパーツと同じだが、よく考えられているな、と感じたのが取り付け部が上側に向かって長いことで吹き出し口からの風が直接「Echo Auto」に当たりにくい構造になっている点だ。
もちろんこのパーツを使いたくないのであればダッシュボードに直で置くのもアリだが、本体は水平に設置するなど一定のルールは守る必要はある。
続いてスマホに事前にインストールしておいたアプリと連携させる。筆者的にはこれまで家庭用のEchoで経験済みなのでセットアップの流れ自体は把握できていたが、初めての人でもガイドに沿って行えば問題はない。
ただセットアップ自体は車載で行う必要があるようで、家で行ってからクルマに持ち込むというやり方はNGだ。
「Echo Auto」は付属する3.5mmのステレオプラグ付きコードかBluetoothでスマホやカーオーディオと接続するが、筆者はBluetoothを選択した。クルマ側には外部入力端子もあるのだが、USB接続による電源供給コードと2本もコードがあると少々煩わしいと感じたからだ。
音声認識に関してはまずは「優秀」と言える。実は車載に際し、所有のプリウスと元々走行音が大きめのコンパクトカーでテストしたのだが、プリウスはさすがの認識精度、一方でコンパクトカーはたまに認識されないこともあった。
それでもエアコンやロードノイズなど音に関しては環境が厳しいクルマにおいてこれだけ認識してくれれば満足だ。筆者的にはエアコンからステアリングコラムの近くなどに移設して距離を短く取ればさらに認識率は上がると考えている。
■車内で「Alexa!」はやはり快適だ
スマホと連携することで対応する音楽配信サービスの楽曲を車内で再生できる。
筆者は「Amazon Music」のみを契約しているが、「Apple Music」や「Spotify」にも対応しているようで、音声で「Alexa!山下達郎の曲かけて!」と言えば「Amazon Musicで山下達郎の楽曲をシャッフル再生します」と返答があり再生が始まる。
さらにクルマでの移動が多いこともあり目的地の天気やニュースなど、これまで家で使っていた機能も活用できる。
ただ筆者の使い方が悪かったのかも知れないが、一度クルマから降りてしまう(電源は当然オフになる)と楽曲自体はリセットされてしまい、続きから楽しむことができない。この辺は何か設定があるのかもしれないが、もう少しわかりやすくても良いと感じた。
また筆者は格安SIMとしてNTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」を使っている。その理由は対象となる定額制音楽配信サービスの利用において、通信容量がかからない「カウントフリー」が活用できるからだ(一部制限あり)。
筆者が契約する「Amazon Music」もこれに対応しているのだが「Echo Auto」で定額制音楽配信サービスを使う場合、当然のことながら通信料は気になる部分。契約するプロバイダのプランを確認しておく必要があるだろう。
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