カーナビゲーション市場にて人気の大画面ディスプレイを持ち、業界最多の470車種以上に取り付け可能なのが、パナソニックのカーナビゲーション、ストラーダシリーズだ。
10月14日、パナソニック オートモーティブ社(以下パナソニック)は都内で新製品発表会をオンラインで実施し2021年モデルのストラーダシリーズを発表した。
発売は12月から。発表会後に開催された内見会で短時間ながら実機を見て触れて感じたのは、カーナビの進化におけるひとつの“完成形”に到達したという点だ。
文/高山正寛、写真/Panasonic、ベストカーWeb編集部
■大画面を市場に拡大させた立役者
もはや多くの人が理解しているはずのカーナビのトレンドが「大画面」。2016年にディスプレイを本体から浮かす「フローティング構造」により2DIN取り付けスペースを活用しながら9V型の大画面ナビを利用可能にしたのが初代「CN-F1D」だ。
これにより従来までは大画面を諦めていたユーザーに対し、裾野を拡げた功労者とも言えるのがこのFシリーズだ。その後もユーザーの要望なども積極的に取り込むことで、高い評価を受けてきたが、今回6世代目となる新型はさらに驚くべき進化を遂げていた。
■「HD美次元マップ」とは一体何か?
今回の新モデル、ラインナップに関しては最後にまとめるが、プラットフォームからすべてを刷新した文字通りの「フルモデルチェンジ」である。
まず、もっともわかりやすいのが、全モデルで映像と地図をHD解像度(1280×720)での表示に対応させた点だ。
WVGAモデルとの比較では解像度は約2.4倍となるHDパネルの能力を最大限に生かす繊細かつリアルな表現力を持つ地図を採用。ストラーダではこれを「HD美次元(びじげん)マップ」と呼ぶ。
ナチュラルな配色を基本とすることで、視認性や道路表示がわかりやすくなったことはもちろんだが、圧倒的なのは3D(立体)マップの表現力の高さだ。
ビル群などの表示でも自車位置マークは隠すこと無く、自然に通過できるし、逆に通過に影響の無い立体物は透過させないなどきめ細やかな描写を可能にしている。
また当初地図の配色が見方によっては「薄い?」と感じたのだが、実際は同社独自の「ストラーダチューン」により、昼夜各4種類の地図表示が選べるようになっており、特に有機ELパネル採用モデル(10V型)は切り替えによる見え方の違いもさらにしっかり表現できていた。
この他にもHD画質対応の前後ドライブレコーダーとの連携やHDMI入力端子の採用(10V型と9V型に標準装備)により、対応するスマホはもちろん「Amazon Fire TV Stick」を使えば配信動画の再生もHD画質で楽しむことができる。
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