「使いづらさ」は改良で激減
しかし、2014年の先代CX-5と現行アテンザのマイナーチェンジでこの2台にもマツダコネクトが採用されたのを期に、ソフトウェアをそれまでのハンガリー製から日本製に変更。
前述した使いにくさがほとんど改善され、使い勝手は劇的に向上。
評価するなら「ちょっと慣れは要るけど、普通のカーナビに進化。これだけ完成されれば4万円台の地図データの入ったSDカード(当時)を買えば使えるカーナビと考えられ、コストパフォーマンスも抜群」と印象はいい方に180度変わった。
さらにマツダを高く評価したいのは、初期の現行アクセラと現行デミオという改良前のマツダコネクトを使っていたユーザーを対象に、ソフトウェアのアップデートというサービスキャンペーンを行い、当時最新のマツダコネクトと同じ性能にグレードアップしてくれたことだ。
加えて、サービスキャンペーンが無料なのはもちろん、地図データの入ったSDカードまで無料で最新のものにしてくれ、ナビ以外にネックはなかったデミオに対する満足度は一層向上した。
このようにソフトウェアのアップデートで一気に使いやすくなることがあるというのも純正カーナビの魅力、面白さの1つだろう。
純正カーナビの長所と欠点
ここで純正カーナビの長所と欠点を挙げてみると、まず長所は以下の点が挙げられる。
・ダッシュボードに最初から組み込まれているものだけにまとまり、収まりが良く、画面も大きく見やすいケースが多い
・輸入車やハイエンドのスポーツモデルでは、走行モードの設定など車の機能の一部になっているケースも多く、スイッチ類の減少につながる
・スポーツモデルでは、各種温度、ターボ車のブースト圧といったスポーツ走行時に欲しい情報も表示され、後付けの追加メーターを着けずに済むことも
対して、以下のような欠点もある。
・車種によるバラつきも大きいが、単純なタッチパネルではなく操作にサブ画面やコマンダーなどを使うものだと使い勝手が悪い、使い方がわかりづらい。
・「階層」と呼ばれる操作したい項目が多いものだと、なかなかその階層にたどり着かず、結果的に使いにくいことも
・マツダコネクトを除き、価格はやはり高い傾向。具体的には輸入車だと300万円以下の車種で「モニターはあるけど、ナビ機能はオプション」というケースで20万円を超えるケースはよくあり、高いと言わざるを得ない。
純正ナビはユーザーフレンドリーなのか?
冒頭に書いたように「普及価格帯の車は規格品が主流で、高額車と輸入車の一部以外は純正カーナビ」というカーナビの流れは今後もそう変わることはないだろう。
この流れは、車それぞれの立ち位置や志向が異なることも考えれば、これはこれで正しいとも思う。
しかし、先述した使いにくいさや「モニターがあるのにナビ機能を加えるだけで20万円もする」といった価格の高さは大きな問題点。
ナビの選択肢がなく純正カーナビのみとなる車には、このあたりを改善していただき、よりユーザーフレンドリーな存在になってほしいところだ。
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