【超低粘度も出現!!】粘度が違うと何が変わる? エンジンオイルの選び方 2019最新版

 愛車のエンジンを最適な状態に保つためには、欠かせない「オイル交換」。

 近年では、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで、作業をお願いしている方も多いでしょう。

 なかでも「カー用品店」は、工賃が比較的安価であり、またオイル自体も安く売られているので、多くの方が利用しやすい環境にあります。

 しかし、そこで困ってしまうのが「オイル選び」。多くの種類が並んでいるカー用品店では、どのオイルを選べばいいのか悩むケースも多いでしょう。

 最適なオイル選びは、やはり知識として知っておきたいところ。そこで今回は「エンジンオイルの選び方」についてご紹介いたします。

文:立花義人
写真:Adobe Stock、編集部


エンジンオイルの「粘度」=軟らかさ

エンジンオイル交換は現代の車でも自らできる比較的敷居の低い作業のひとつ。自分で交換しなくてもレベルゲージでオイルの状態はチェックしよう

 エンジンオイルには油脂分だけでなく添加剤が配合されており、それによって様々な種類がありますが、まず注目すべきは「粘度」と「ベースオイル」です。

 「粘度」とは、オイルの「軟らかさ」を示します。

 例えば、粘度が低くてサラサラしている、軟らかいエンジンオイルは、エンジンの始動性が良く、抵抗が少なくなるため、エコカーなどの燃費が良い車によく使われています。

 ただ、こうした軟らかいオイルだと、エンジンが高回転時に油膜切れを起こしてしまうため、スポーツカーなど高性能エンジンには不向きです。

 逆に、エコカーに粘度の高いものを入れてしまうと、エンジン内部に思わぬダメージを与えてしまう可能性もあります。

 このため、各自動車メーカーは、クルマの取り扱い説明書や車内に、そのクルマに適切なエンジンオイルの「粘度指定」を表記しているので、それと同じか、もしくは近い粘度のエンジンオイルを選ぶ必要があります。

5W-40の「W」って? 「数字」は何を示す?

オイルの特性を表わす粘度の表記と見方

 エンジンオイルの缶に記されている「5W-40」という粘度表記を見てください。

「W」というのは「Winter」、つまり「冬」の略。Wより前の数字が低ければ低いほど、低温時でも粘度を低くすることができ、始動性が良くなります。

 一方、ハイフンの後の「数字」は、高温時の粘度を表しており、この数字が高ければ高いほど、高温時の油膜を保持する能力が高いことを示しています。

 また、エンジンオイルの基本となる「ベースオイル」には3種類あります。

・鉱物油:最も安価なベースオイル。原油から不純物を取り除いて精製
・部分合成油:鉱物油に他の精製油を混ぜて生成。鉱物油よりも耐熱性や耐酸化性の高い中間グレード
・化学合成油:最も潤滑性や耐熱性に優れたオイル。高性能であるため価格は高い

 このように、同じ粘度のオイルでもベースオイルの種類によって性能が異なりますので、自分が求める性能に合わせて、選ぶ必要があります。

エコカーからスポーツカーまで! 【カテゴリー別】オススメエンジンオイル 3選

【1】ハイブリッド&エコカーに最適なオイルはコレ!

 最近ではエコカーを中心に、0W-16という「超低粘度のオイル」がメーカー推奨オイルとして選ばれています。エンジン内部での抵抗を極力減らし、燃費を最優先させた新しいタイプのオイルです。

 新車当初の燃費を維持したいハイブリッド&エコカーオーナーの方は、「0W-16」のメーカー指定オイル、もしくは社外品で同粘度のタイプを選ぶと良いでしょう。

 ただし、愛車の粘度指定に「0W-16」の記載がなければ、このオイルを使用できないので注意が必要してください。

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 液状知覧を配合するカストロール独自の新技術“チタンFST”(チタン油膜強化技術)により、いかなる状況にも対応する強靭なオイル被膜が、エンジンを確実に保護。

【2】スポーツカーオーナーに最適なオイルはコレ!

 ターボ付きのスポーツカーなど、高温・高回転時でも信頼できる潤滑性能を求めたい方には、「レッドライン」というアメリカ製のエンジンオイルがオススメ。

 高負荷時でのフリクションを低減する添加剤が含まれており、エンジンの性能を最大限に引き出します。

■レッドライン/エンジンオイル 5W40

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 強固な油膜と高い洗浄効果により、オイルの初期性能を維持し、長い交換サイクルを実現。このオイルは、現在、ベースストックの中でもっとも安定性の高い、コンプレックスエステルとポリオールエステルを採用。

 これらのベースストックは、ジェットエンジンが発生させる超高温下でも性能を発揮することができる。

【3】コスパ重視派に最適なオイルはコレ!

 また、カー用品店で売られている「メーカー純正オイル」もおすすめ。

 ディーラーで売られているエンジンオイルよりも安価であることが多いため、「性能や品質が劣るのではないか」と考えがちですが、そんなことはないのでご安心を。

 自動車メーカーが自社で開発したエンジンに合うように製品化された純正のエンジンオイルは、クルマとの相性が保証されている、と考えればよく、こうした市販品であっても問題はありません。

 決して高級なオイルを使用しなくても、指定サイクルできちんと交換すれば、安定して性能を維持できます。

 スポーツ走行や過酷な条件で使用するのではなく、こまめに交換サイクルを管理するのであれば、このような市販のメーカー純正オイルを使用するのも良いでしょう。

■トヨタ/エンジンオイル トヨタ純正 キヤッスルモーターオイル 0W-20 SN/GF-5

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 トヨタ車のエンジンのために特別に開発された高品質なオイル。推奨車はハイブリッド車、アイドリングストップ機能搭載車

◆  ◆  ◆

 最近のクルマはエンジンの組み付け精度が高く、またエンジンオイルの性能そのものも向上しているため、オイルをあまり交換しなくても、すぐに調子が悪くなるということは少ないようです。

 ですが、愛車のコンディションを保ち、いつまでも快適にドライブを楽しむためにも、メーカーの推奨する交換サイクルを守って、定期的に交換しましょう。

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