高速道路で渋滞に巻き込まれ身動きができない――そんな時に限ってトイレに行きたくなる――という場面は、誰にでも訪れるもの。
タイミング良く渋滞を抜けて、サービスエリア(SA)に滑り込めても、行楽シーズンはSAのトイレ渋滞が起きていることも多々あります。
そんな緊急事態に役立つのが「車載用トイレ」。ただ、車内という狭い空間で上手く使用できるのか、ニオイは気にならないのかなど、気になることもありますよね。
そこで、今回は、車載用トイレの機能や使い方をご紹介。コンパクトな簡易型から災害でも使える本格派まで、実は車載用トイレもけっこう奥が深いんです!
文:立花義人
写真:Adobe Stock
車載用トイレに求めたい2つの機能とは?
トイレに求める機能としては、「排泄物が衛生的に処理されること」と、「プライバシーが保たれること」、このふたつが最も重要なポイントです。
筆者が住むイタリアのトイレ事情、特に公衆トイレ事情はお世辞にも良いとは言えず、キレイで機能的な日本のトイレが、世界で一番使い心地が良いと感じています。
日本人のトイレに対する意識は世界一高いと言っても良いでしょう。そのため、“携帯”もしくは“簡易”トイレとは言っても、日本人の皆さんが求めるレベルは相当高いものだと思います。
現在日本で市販されている携帯トイレは、ただ「排泄物を入れる袋」ではなく、使い勝手が良く、ニオイや衛生面で適切な処理がされるという機能がしっかり備わっています。
さらに、プライバシーの確保まで考えられたものを選ばれるといいでしょう。
「小だけ用」から「便座付き」まで意外と多彩な車載用トイレの種類
携帯トイレには、小だけに対応した簡単でコンパクトなものから、便座も付いた本格的なものまでさまざまな種類があります。
尿の処理の仕方についても、袋に入れてポリマー樹脂で凝固させてそのまま捨てられるタイプや、ペットボトル容器に受け口を付け、後でトイレに中身を捨てるもの、また、何度も洗って使う丈夫な袋タイプのものもあります。
ただ、「車内で緊急時に使用する」という使い方を想定した場合、それほど使用頻度が高くないことを踏まえ、排泄物の処理が簡単で衛生的な使い捨てタイプがおススメです。
ロングドライブも怖くない!【シーン別】オススメ車載用トイレ 3選
【1】コンパクトで常備に便利!「小」のみの対応ならコレ!
まず、車に常備しておくことを優先し、収納時にコンパクトで便利なのが「どこでもミニトイレ」。
この製品は、ポリエチレン樹脂のしっかりした袋の中に、水分を凝固させるための高分子吸水ポリマーが入っているので、尿をすぐに固めてニオイを出さず、衛生的に処理できるようになっています。
また、この製品は、受け口がしっかりした作りなので、狭い車内でも使いやすく、「前かくしエプロン」も1枚付属されていますので、プライバシーを確保したい場合にも便利!
■AREX SANGA/携帯トイレ どこでもミニトイレ 12回分(3回分×4パック)
おしっこなどの排泄物・汚物をすばやく固めてニオイをガード! 車の渋滞・介護・災害などさまざまなシーンでご使用いただけます。
【2】「大」にも対応なら、コレ!
もう少し容量が大きく、大便にも対応したタイプなら「万能トイレくん」などの商品がオススメ。
こちらは、キルティング素材の受け口を両手で持って使用するというタイプで、立ったままでも座ったままでも使用できます。
使用後は付属の袋に入れ、可燃ごみとして処理できるのも嬉しいポイント。
■チカ21/携帯トイレ「万能トイレくん」 2個組み
男女兼用でいざという時安心。乗り物酔いのエチケット袋としても使えるタイプで、吸水ポリマーが瞬時に液体をジェル状に硬化し、漏れを防ぎ臭いもカット。大きいほうにも使用OK。
【3】災害時にも!本格的な携帯トイレをお探しなら、コレ!
アウトドアや災害時のために、もう少し本格的な携帯トイレが欲しいという方のためには、こんな商品もあります。
組み立て式で便座も付いており、耐荷重は120kg、プライバシー確保のためのポンチョも付属。
本格的な、といっても携帯できないほど大きなサイズではありませんから、災害時の備えとして用意しておいても邪魔にはなりません。
■サンコー/携帯 非常用 簡易トイレ 防災グッズ 排泄処理袋 凝固剤付
レジャーや災害時、工事現場など、組み立て簡単の携帯トイレ。便座は樹脂製で座りやすいのもポイント!
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今まで一度もドライブ中にトイレで困ったことがないという方も、ドライブ中に突然道路のトラブルに遭遇したり、自然災害に見舞われる可能性がないとも言い切れません。
この機会に、車への常備を検討されてみてはいかがでしょうか。
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