見事な豚鼻/BMWコンセプト4
●欧州発表(公開日):2019年9月のフランクフルトショーで発表、2020年末に市販型を正式発表予定
BMW伝統のクーペの美しさを表現したコンセプト4は、いうまでもなく次期4シリーズクーペを想定している。
流れるようなキャラクターラインを与えられたボディと高さのあるキドニーグリルの形状とデザインが特徴的だ。かつての「328」や「3.0CSi」への多縦長グリルへのオマージュは明らかだ。
3シリーズなどから採用を開始した最新プラットフォームを得て登場するはずの量産型クーペは、2020年末に正式発表と噂される。
600psを誇る電動の新型M1か?/BMWヴィジョンM NEXT
●欧州発表(公開日):2019年6月(ミュンヘン)
「ヴィジョンM NEXT」は、実は2019年6月のミュンヘンでBMWが開催したイベントで公開されていたので、フランクフルトショーでの後追い公開となった。
プラグインハイブリッドスポーツカーである「M NEXT」は、電動モーターとガソリン直4ターボ・エンジンのいずれかの動力を用いて、後輪駆動とモーターによる前輪駆動を加えた四輪駆動のいずれかを選択可能。
システムの総出力は441kW(600ps)とされ、駆動力を増加させるBOOST+モードも用意。前輪によるEV走行では最大100kmの一充電航続距離を獲得している。
低く構えたウェッジシェイプのスタイリングやガルウィングドアなど、i8の後継モデルというよりも、電動化スポーツカーとしてライバルたちに立ち向かうための新たな手段といえる。
1000psのスーパーPHEV/フェラーリSF90ストラダーレ
●欧州発表(公開日):2019年5月、日本発表(公開日):2019年10月9日
スクーデリア・フェラーリ創立90周年を祝って発表されたSF90ストラダーレは、2019年10月9日に日本で初披露している。もしフェラーリが東京モーターショーに出展していれば間違いなく会場で注目を集めていただろう。
フェラーリブランドの量産モデルとしては初のプラグインハイブリッドであり、駆動方式はスポーツモデル初の4WD、さらに量産モデル最強のスペックを誇り、V8モデルが性能面でV12モデルを凌いで頂点に立つのも初めてのこと。
SF90という車名は、スクーデリア・フェラーリ(F1で活躍するフェラーリの現ワークスレーシングチームでフェラーリブランドの前身でもある)と、そのスクーデリア・フェラーリが創立90周年を迎えたことを意味する。
SF90ストラダーレは、カーボンファイバー製バルクヘッドの採用とともに、新たなアルミ合金素材を使用してボディ剛性を強化したとされるボディはエッジの利いたデザインながら、250km/hで390kgものダウンフォースを得られるというのだから、空力性能も煮詰められていることが想像できる。
ミドシップにマウントされるバンク角90度の3902ccから3990ccに排気量を拡大したV8ターボ(フェラーリ史上最高出力の780ps、最大トルクは800Nm)と、モータージェネレーターユニットにより、ドライサンプ式の8速デュアルクラッチシステム(最大1200Nmまで対応。クラッチ結合速度は488ピスタの300ミリ秒から200ミリ秒に短縮)を介して後輪を駆動。
これにフロントアクスルに搭載された、左右各1基のモーターの駆動力は左右のトルクベクタリング制御とともに駆動力を制御され、システム出力1000psを達成する。
日本で発表されたSF90ストラダーレの価格は5340万円。前述のアセットフィオラーノはオプションとして用意され、価格は570万円ほどの設定が見込まれている。デリバリー開始時期などはアナウンスされていない。
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