【レクサスにMT車は存在しない?? 他】クルマ界の意外な事実

 クルマってつくづくオモシロいと痛感する。いろいろな逸話があったり、世界初の技術で話題になったり、話題に事欠かない。好き嫌い、カッコいい、カッコ悪いといった話もいいが、マニアックなことも知っておいて損はない。

 酒席などでちょっとした話題にできるクルマ界の意外な事実を紹介していく。

文:ベストカーWeb編集部/写真:LEXUS、MITSUBISHI、TOYOTA、HINO、MAZDA、SUBARU、SUZUKI、HONDA、DAIHATSU、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】日本メーカーのMT比率ランキング発表!!


レクサスはMTをラインナップしたことがない!?

 日本の新車販売におけるMT(マニュアルトランスミッション)比率は3%弱とかなりの少数派だ。ここ数年MTをラインナップする車種は増えているが、劇的に増えることは今後もないと思われる。

 かつてアメリカがそうであったように、MTを運転できるというだけで凄い、と言われる時代の到来も遠くないかもしれない。

レクサスが生んだスーパースポーツカーのLAFのトランスミッションははMTでもDCTでもなく2ペダルのシングルクラッチを採用していた

 日本メーカーではマツダ、トヨタが積極的にMTを設定してきているが、その真逆なのがレクサス。

 レクサスはメーカーではなくトヨタの高級ブランドだが、1989年にブランドが立ち上げられ、日本では2005年から販売を開始して現在に至る。

 日本で販売したモデルでは一度たりともMTをラインナップしたことがない。欧州モデルとしては先代ISにMTを設定していて日本導入の期待も高かったが、日本には結局導入されなかった。

 スーパースポーツカーのLFAは2ペダルのシングルクラッチだったし、IS F、RC F、GS Fといった高性能モデルもすべてATとなっている。

 そのほか2019年11月現在でMTをラインナップしていないのが三菱自動車。三菱自動車もかつてはモータースポーツベース車両や若者向けのスポーティカーをラインナップしていて、日本メーカーでもMT比率の高いメーカーだったが、ランサーエボリューションXを最後にMTのラインナップは消滅している。

 今入ってきている情報では、日本マーケットにおいて三菱にMT車が復活する気配はない。

2015年に発売されたランエボXファイナルエディションが三菱最後のMTで、日本マーケットからMTが消滅してすでに丸4年が経過する

世界初の量産ハイブリッドはプリウスではない!?

 今や当たり前になったハイブリッドカーだが、その先鞭をつけたのは初代トヨタプリウスであることに誰も異論はないだろう。1997年12月に発表され、誰もが世界初の量産ハイブリッドカーはこの初代プリウスだ、という認識を持っていると思う。

1997年12月に発表された初代プリウスが世界初の量産ハイブリッドカーという認識をしている人は多い。ただし、乗用車と限定すれば初となる

 しかし、厳密な意味での世界初の量産ハイブリッドカーはトヨタのマイクロバスのコースターハイブリッドEVで、プリウスのデビューより4カ月早い1997年8月にデビューしている。

 1.3Lエンジン+70kWのモーターを組み合わせたシリーズハイブリッドを世界に先駆けて市販したトヨタだったが、車両価格は約1500万円という超高額だった。

 マイクロバスということで一般ユーザーの関心はほとんどなく忘れ去られたような存在ではあるが、2007年に生産中止になるまで約10年間販売されていた。

 初代プリウスが「21世紀へGO!!」から赤字覚悟で215万円から販売されていたのとは対照的だった。もしプリウスも値付けを間違って高くしていたらユーザーに認知され普及することはなかっただろう。

正式名称はトヨタコースターハイブリッドEVで、トヨタはハイブリッドを長年研究してきたが、このマイクロバスで初の市販化に成功

ディーゼルの普及に日本の技術が大貢献!?

 クリーンディーゼルの登場により日本でもディーゼルエンジンは市民権を得てきているが、乗用車用のディーゼルエンジンと言えば欧州車。

 欧州のディーゼル乗用車に多大な影響を与えたのがボッシュで、1997年からコモンレールシステムを供給し始めたことで一気に普及。このコモンレールディーゼルなくしては、こクリーンディーゼルは登場しえなかった。

 コモンレールディーゼルは、簡単に言えば高圧にした燃料を各気筒に分配することで効率のいい燃焼を実現するというもので、アイデア自体は20世紀初頭からあったが、電子制御技術の発達により細かなコントロールが可能になったのだ。

デンソーのコモンレールシステムにより世界初のコモンレールディーゼル搭載車となった日野ライジングレンジャー

 実はこのコモンレールディーゼルを最初に商品化したのはデンソーで、1995年にデビューした日野ライジングレンジャーに世界初搭載された。

 コモンレールディーゼルの搭載によりNOX、PMの低減と同時に振動・騒音の低減を実現していた。

 デンソーは、トヨタ以外の自動車メーカーがハイブリッドシステムの構築に四苦八苦している時に、独自のハイブリッドシステムをフォードに供給するなどその技術力は凄い。

デンソーはフォードにハイブリッドシステムを供給したといわれている。エスケープハイブリッドは2004年にSUV初のハイブリッドカーとしてデビュー(日本は未発売)

意外なスーパーチャージャー搭載車

 過給エンジンと言えばターボが有名で認知されているが、スーパーチャージャーの歴史のほうが古い。しかし、ターボが一般化してきた1980年代以降では世界的に見てもスーパーチャージャー搭載車は少数派となっている。

 日本車では1985年にトヨタクラウンがマイナーチェンジで2L、直6DOHC+スーパーチャージャーを追加したのが初搭載となったがターボのようには普及せず。

日本車のなかでもデボネアは希少種だが、専用の2L、V6スーパーチャージャーエンジンを追加したが販売面には貢献できなかった

 そんななか、三菱デボネアがクラウンから遅れること約2年の1987年に2L、V6のスーパーチャージャーエンジン(6G71)を追加。

 トヨタはクラウンの後マークII3兄弟にも拡大採用するなどしたが、三菱はデボネアの専用エンジンだった。しかも、このエンジンはその後も搭載されず、デボネアに搭載しただけで生産中止となってしまった貴重なエンジンだ。

 デボネア自体の販売台数も少なく、量産エンジンとしては超希少なものであることは間違いない。

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