グランエースは世界一のミニバンか?対抗できるのはレクサスLMだけ?

最大のライバルはベンツVクラス!

最新のメルセデスベンツのデザイン言語を取り入れ、フロントフェイスを中心に大幅にデザインを刷新。3つあったエアインテークを1つにまとめることで開口部を拡大したフロントバンパー、その左右にはクロームを採用し、スポーティなデザインとなった
最新のメルセデスベンツのデザイン言語を取り入れ、フロントフェイスを中心に大幅にデザインを刷新。3つあったエアインテークを1つにまとめることで開口部を拡大したフロントバンパー、その左右にはクロームを採用し、スポーティなデザインとなった
エクスクルーシブシートパッケージをオプション設定。2列目に高級感のあるエクスクルーシブシート(ブラックもしくはベージュ)を採用し、ヘッドレストクッション、オットマン、リラクゼーション機能などを装備し、上質な移動空間を提供。また、シートヒーターと、熱や湿気を内蔵ファンで除去するシートベンチレーターも備えている
エクスクルーシブシートパッケージをオプション設定。2列目に高級感のあるエクスクルーシブシート(ブラックもしくはベージュ)を採用し、ヘッドレストクッション、オットマン、リラクゼーション機能などを装備し、上質な移動空間を提供。また、シートヒーターと、熱や湿気を内蔵ファンで除去するシートベンチレーターも備えている

 まずは、東京モーターショーで披露されたマイナーチェンジ版メルセデスベンツVクラスだ。2.2Lのディーゼルを搭載し、フロントデザインも一新している。

 定員乗車7人で3列シートを設定し、さらに高級感を高めるために2列目シートにはオプションで、オットマンやリラクゼーション機能のほか、シートヒーターとベンチレーションまで備えたエクスクルーシブシートパッケージを用意。

 先進装備には自動ハイビームシステムやドライバーの疲労や眠気を検知して注意力を喚起するシステムを標準装備する。

 ラインナップには標準とロングボディの設定があり、4MATICのラインアップはなし。そのほかメルセデスにお馴じみのCOMANDシステムも採用されている。

■メルセデスベンツVクラスの概要
●ボディサイズ:全長5140×全幅1928×全高1901mm
●エンジン:2.2L、直4ディーゼルターボ(最高出力:163ps/3800rpm、最大トルク:38.7kgm/1400~2400rpm
●主な装備:2列エクスクルーシブシート(オプション)、「クロスウインドアシスト」、「アダプティブハイビームアシスト・プラス」、「アテンションシステム」、COMANDシステムなど
●価格:V220d:740万円、V220dアバンギャルドロング:740万円、V220dアバンギャルドエクストラロング:790万円。

 マイナーチェンジ版Vクラスは従来モデルとは異なり、乗用車と商用車のラインを分けて生産するようになったという。

 いずれのラインも工場は同じというものの、新型は乗用車のラインで生産をするようになったことで「インテリアの質感が大きく向上した。世代でいうと2世代くらいの進化。

 また、アンビエントライト(間接照明)やエクスクルーシブシートを装着できるようになったのもこの恩恵があるはず」(メルセデスベンツ広報部)というから、グランエースのライバルといっていいだろう。

2019年4月の上海モーターショーで発表されたレクサスLM

 レクサスLSに搭載されるパワートレインは2.5Lハイブリッドで、ほかに3.5L、V6エンジンを搭載するLM350も用意される
レクサスLSに搭載されるパワートレインは2.5Lハイブリッドで、ほかに3.5L、V6エンジンを搭載するLM350も用意される

 2019年4月の上海ショーで公開されたレクサス LM300h。写真をご覧になればわかるとおり、これはアルファード/ヴェルファイアのレクサスバージョン。

 レクサスファミリーに共通するフロントマスクや、サイドに配されたクロームの加飾を取り除けば、外観はほとんどアル/ヴェルと変わっていないことがわかる。

レクサスLM300hのリアスタイル。全長×全幅×全高は5040×1850×1945mm。アルファード比で全幅は変わらないものの、全長で90mm、全高は10mm拡大されている
レクサスLM300hのリアスタイル。全長×全幅×全高は5040×1850×1945mm。アルファード比で全幅は変わらないものの、全長で90mm、全高は10mm拡大されている

 チーフエンジニアの吉岡憲一氏によると、アジア圏(とりわけ中国)のショーファードリブンカーの需要拡大は著しく、プレミアムミニバンの広さ、快適性を味わってしまうと、どんな豪華セダンでも狭苦しく感じて戻れなくなってしまうという。

 アルファードのエグゼクティブラウンジをベースにし、2列シートで乗車定員は4人の設定。

 後席前にはテレビモニターまで装備。豪華なリムジンのような仕様となっている。また、シート自体もフロアから伝わる不快な振動を排除するために、作りそのものまでこだわった仕様となっている。

 一方で走りもベースモデルと比べて剛性を向上させ、足回りまでも乗り心地重視でセッティングを煮詰めたというから相当スキがないレベルに仕上がっているという。

レクサスLMの内装。3列目を廃し、2名掛けとして後席の快適性に特化。ミニバンの枠を越え、上級セダンにも劣らないパッセンジャーファーストの設計とされている
レクサスLMの内装。3列目を廃し、2名掛けとして後席の快適性に特化。ミニバンの枠を越え、上級セダンにも劣らないパッセンジャーファーストの設計とされている

※ボディサイズやエンジンはベースモデルで、価格は予想価格

■レクサスLMの概要
●ボディサイズ:全長4945×全幅1850×全高1935mm(アルファード・エグゼクティブラウンジ)
●エンジン:2.5L、直4ハイブリッド&3.5L、V6エンジン
●主な装備:2列目エグゼクティブラウンジシート、Toyota Safety Sense(先進装備のプリクラッシュセーフティ採用)、インテリジェンスクリアランスソナーなど
●価格:予想価格は2000万円

 レクサスLMの発売時期だが、レクサス販売店筋によると「レクサスLM300hはまず、中国やアジアの一部で2020年秋頃発売になり、日本にはその1年後の2021年秋頃の投入する方向で開発中というのが有力になっている」という。

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