上部横長+下部縦長で二段
代表例:三菱デリカD:5、三菱eKクロス
三菱車のフロントマスクのアイデンティティであるダイナミックシールドに上部横長+下部縦長の二段ランプの組み合わせは、パッと見こそ受け入れられにくいかもしれない。
しかしすぐに見慣れることもあり、メーカーの規模などを考えれば個性が重要な三菱自動車が、特に三菱自動車らしさの濃いデリカD:5とeKクロスにこのフロントマスク全体を採用したのは勇気ある英断だった。
【2台の部分ごとの役割】
●デリカD:5
上部:ポジションライト
下部:ヘッドライト
独立した下側:ウインカー
●eKクロス
上部:ポジションライト
下部:ヘッドライト(上側)/ウインカー(下側)
なおそう遠くないうちに東京モーターショーにも出展された現在のeKスペースの後継車にもeKクロスに準じたモデルが設定される(車名はeKスペースクロス?)。
こちらのランプは形こそeKクロスに似ているものの、ランプの役割はeKクロスと異なる構成となるかもしれない。
よく見ると上下二段になっているセミ上下二段
代表例:トヨタアルファード、トヨタエスクァイア、トヨタノア、日産セレナ、ホンダN-BOXカスタム、ホンダシャトル
シルバーのガーニッシュなどがあって分かりにくいけど、上下二段になったフロントのランプを持つクルマにおいて、地味ながら勢力を拡大しているのがこのグループだ。
ほどよく個性をアピールできるこのタイプは、特にラグジュアリーなアルファードとエスクァイア、ファミリー向けのノアというキャラクターを持つトヨタのミニバンにおいては、ヴェルファイアとヴォクシーとの差別化にはよく合っている。
しかし2020年5月からトヨタのディーラーが一本化されるといずれは兄弟車もなくなるため、ランプ類も含めたフロントマスクの個性が減る傾向となるのはちょっと寂しいところだ。
【各車の部分ごとの役割】
●アルファード
上部:ヘッドライト
下部:ウインカー(外側)/ポジションランプ(内側)
●エスクァイア、ノア
上部:ポジションランプ(上側)/ヘッドライト(下側)
下部 ウインカー
●セレナ(LEDヘッドライトの場合)
上部:ポジションランプ(上側)/ウインカー(下側)
下部:ヘッドライト
●N-BOXカスタム
上部から下部にかけての、助手席側ならコの字になる部分:ポジションランプ上部:ウインカー
下部:ヘッドライト
●シャトル
上部:ウインカー
下部:ポジションランプ(外側)/ヘッドライト(内側)
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