【ディンゴ Jフェリー WiLLサイファ…】志半ばで消えた「ざんねんなクルマ」を買うには!?

ざんねんなクルマ6/三菱ミラージュザイビクス

■1987年10~1988年11月
■生息状況/絶滅状態 全国に0台

3ドアハッチバックのリア窓を鉄板で埋めて2シーター化したザイビクス。 リアシート部分は「オーナーが自由に仕立てる空間」というコンセプトで、クルマ自体もカスタマイズ素材として装備はシンプル、トランスミッションも5速MTのみ
3ドアハッチバックのリア窓を鉄板で埋めて2シーター化したザイビクス。 リアシート部分は「オーナーが自由に仕立てる空間」というコンセプトで、クルマ自体もカスタマイズ素材として装備はシンプル、トランスミッションも5速MTのみ

 1987年に登場した3代目三菱ミラージュが発売されたときのキャッチフレーズは「社交性動物 ミラージュ変新」というものでした。

 ……バブル期の人々の言語センスは全般的に、今にして思えば理解不能ですが、3代目ミラージュにおいては「さらに理解不能な事態」が発生しました。

 3代目のミラージュには、基本本グレードであるSWIFTと、女性を意識したfabio、スポーティなCYBORG(サイボーグ)という3つのモデルが用意されました。

 ここまでは、理解できます。しかし少し遅れて「XYVYX」という謎グレードも追加されたのです。そもそもXYVYXって、なんと読むのかもわかりません。

 XYVYX (ザイビクス)は3ドアハッチバックでありながら2シーターで、三菱は、そのガラ空きの後部スペースを「クリエイティブスペース」と名付けました。「アナタのセンスで自由に使っちゃってください!」ということだったのでしょう。

 しかしバブル期の若者にとってもザイビクスはあまりに奇抜すぎたのか、実物が走っている姿をほとんど見かけることもないまま、カタログから消えていきました。

 現在の中古車相場は……そもそも流通していないため、相場は完全に不明です!

クリエイティブスペースと三菱が名づけたその空間はザイビクスのスペースを有効に使えるオプションを数多くラインナップ。標準ルーフの他に前後2分割のグラストップを持つデュアルグラストップ仕様、フロント側がグラストップ、リア側に豊富なオプションを組み込む事のできるカプセルを装着したマルチトップ仕様、9つのスピーカーで迫力あるサウンドを楽しめるサラウンドシステムや、ユーティリティギア、デュアルグラストップに装着できるキャリアトップなどアイデアに満ちていたが受け入れられなかった
クリエイティブスペースと三菱が名づけたその空間はザイビクスのスペースを有効に使えるオプションを数多くラインナップ。標準ルーフの他に前後2分割のグラストップを持つデュアルグラストップ仕様、フロント側がグラストップ、リア側に豊富なオプションを組み込む事のできるカプセルを装着したマルチトップ仕様、9つのスピーカーで迫力あるサウンドを楽しめるサラウンドシステムや、ユーティリティギア、デュアルグラストップに装着できるキャリアトップなどアイデアに満ちていたが受け入れられなかった

ざんねんなクルマ7/トヨタブレイドマスター

■2007年8~2012年4月
■生息状況/かろうじて生息 全国に7台 33万~99万円

ブレイドが167ps/22.8kgmの2.4L、直4と積むのに対してブレイドマスターは280ps/35.1kgmの3.5L、V6を搭載。これに6速ATが組み合わされていた
ブレイドが167ps/22.8kgmの2.4L、直4と積むのに対してブレイドマスターは280ps/35.1kgmの3.5L、V6を搭載。これに6速ATが組み合わされていた

 「大人しくない大人に、ショート・プレミアム」というコンセプトで2006年に誕生したトヨタのハッチバック「ブレイド」は、2.4Lの直4エンジンを搭載したいわゆる「小さな高級車」路線の車でした。

 そこに追加されたのが、最高出力が280sだという強烈な3.5L、V6エンジンを搭載したハイパフォーマンス車「ブレイドマスター」です。

 発売前は「これぞ日本のゴルフRか?」みたいな感じで、多くの人がブレイドマスターに期待しました。

 しかし実際のそれは「……これってに本当280ps出てるの?」と聞きたくなる感じのおとなしめなセッティングであったため、多く人が軽くずっこけたものです。

 現在、中古車の流通量は全国で7台ほど。まあ「なくはない」といった感じでしょうか。

 中古車相場は30万~99万円といったところで、走行距離短めの個体にはおおむね70万円以上のプライスが付いています。

<strong>上の写真をクリックするとブレイドマスターの中古車相場が見られます!</strong>
上の写真をクリックするとブレイドマスターの中古車相場が見られます!

※掲載の中古車価格および情報は2019年12月初旬現在のものです。価格の変動や在庫車が売れてしまうことがありますのでご了承ください。

【画像ギャラリー】ざんねんだけど なぜか憎めないクルマの詳細写真

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!