【過去最高販売!! 復権「D」の落とし穴に注意】初ディーゼル車で陥りがちなミス4選

誤給油してしまった!!

 ガソリンエンジンに軽油、ディーゼルエンジンにレギュラーガソリンやハイオクガソリンを入れることを誤給油と言います。

 軽油を軽自動車用の燃料と勘違いしてセルフスタンドで誤給油してしまう人もいるようです。軽油はガソリンではありません。日本の軽自動車は現在ガソリンエンジン車のみですので、お間違いのないように。

軽自動車にはディーゼル車は搭載されていない。間違って軽油を入れた場合は、走れたとしてもエンジンをかけないことがクルマを守る

 ディーゼルエンジンの場合、本来の軽油ではなくガソリンを入れた場合、ガソリンには潤滑性がありませんので、燃料噴射ポンプが破損して重大なトラブルとなります。

 誤給油によって入れた量にもよりますが、走行できたとしてもパワーダウン、排ガスに白煙が混じるなどの症状が出て、最終的には噴射ノズルが故障してしまいます。

 いっぽうガソリンエンジン車に軽油を入れた場合ですが、エンジンオイル、プラグ交換といった比較的ライトな整備ですむケースが多いのはディーゼルとは対照的です。

 走行できたとしても、軽油はガソリンほど気化しないため不完全燃焼となって、点火プラグが汚れて点火できなくなってエンジンが止まります。

 もし誤給油した場合は、間違いに気づいたら、直ちに給油をストップし、エンジンをかけないようにすることをお忘れなく。

エンジンオイルはいざとなればドレーンから抜くことができることもあるが、燃料タンクは一度入れたものを抜くのは素人の手には負えない

 一度入れた燃料を自力で抜くのはほとんど不可能ですので、入れてしまったら救護を要請しましょう。

 誤給油に気づかず走行中に上記のような症状が出た場合は、トラブルを抱えている証拠ですので、安全な場所に速やかにクルマを停車させて救護を要請しましょう。

ハイオクとレギュラーとを入れ間違えたのと違い、誤給油はクルマに悪影響を与える。特にディーゼルにガソリンを入れた場合は補機類にまでダメージが及ぶ。フルサービスのガソリンスタンドではまず怒らないが、セルフスタンドで給油する時は要注意

アクセルを開けないチョイ乗りしかしない

 ガソリン、軽油とも高値安定ということもあり、燃料代を少しでも安くするために普段からエコランを実践している人も多いと思います。こういうドライバーにとっては、アクセルをガバっと開けるなどあり得ないでしょう。

 しかし、アクセル開度の少ないチョイ乗りを繰り返す、という使い方は実はディーゼルエンジン車にとって最悪の走り方と言えます。

ディーゼルエンジンは構造上、1週間に最低1回は30分以上の負荷をかけるのが必須。高速道路を頻繁に使う人のほうがグッドコンディションを保ちやすい

 ディーゼルエンジンはクリーンになっていますが、排ガスにPMと呼ばれる微粒子が含まれています。そのPMをキャッチするDPFと呼ばれるものが詰まったりすることでパワーダウンしたり、燃費が悪化する。これでは何のためにディーゼル車を買ったのかわかりません。

 そうならないためには、1週間に1度の頻度で30分以上エンジンに負荷をかけて走行したり、アクセルを全開にしてエンジンを吹かすような運転をしましょう。

エンジンオイルの交換サイクル

 内燃機関ではエンジンオイルは必須で、人間の血液に例えられるとおり、非常に重要な役割を担っています。

 エンジンオイルはガソリン車(NA)1万5000kmまたは1年、ガソリン車(ターボ)5000kmまたは6カ月、ディーゼル車1万kmまたは1年というのが交換サイクルの目安になっています。

チョイ乗りの連続はクルマに厳しい。これはガソリン、ハイブリッド、ディーゼルのどれにも共通するが、ディーゼルへの影響が最も大きい(写真はゴルフTDI)

 ディーゼル車はノーマルのガソリンエンジン車よりも交換目安の距離が短いことを覚えておきましょう。特にガソリン車からディーゼル車に乗り換えた方は、切り替えが必要です。

 エンジンオイルは走行距離が増えれば量も減りますし劣化も進みますが、ここでも気を付けなければいけないのが前述のチョイ乗りがメインという場合です。

 エンジンオイルに水分が付着してもしっかり走れば蒸発しますが、チョイ乗りや長期間乗らない状態でいると水分が残ったままになり、しっかり走った以上に劣化進行するともいわれていますので注意が必要です。

次ページは : まとめ

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