スポーツグレードに装着される足回りは有名メーカーのものが装備される。
しかし、逆にいえば高いグレードなら「いい足回りでも当然」ともいえる。そこで「コスパ」の高い、いい足回りのクルマたちを国沢親分がじっくりと解説。
100万円台、200万円台、300万円台の各カテゴリーで最高の足を持つ1台をみていこう。
文:国沢光宏/写真:スズキ、スバル
ベストカー2016年12月10日
いい足回りはスポーツグレードだけのものではない!!
以前の記事でレヴォーグや86のビルシュタインやザックスを紹介したが、そこまでとがったグレートだと「足回りはよくて当然」というユーザーも多い。
そこで今回はより親しみやすい価格帯の100万円から300万円台のクルマでいい足回りを国沢親分がセレクト。さっそく見ていこう。
100万円台のナンバーワンは?
100万円台で足回りにお金をかけているといえば、やはりスイフトRSにほかならない。スズキは欧州テネコと同じスペックのダンパーを国内メーカーにも要求したということだけれど、やはりダメだったという。
欧州テネコと同じレベルのダンパーを作れなかったワケ。そこで欧州生産モデルで使っているテネコ製のダンパーを欧州から持ってきて組んでいる。
最近のスズキがそこまでいいクルマ作りにこだわっているか不明ながら、少なくとも当時はダンパーを輸入してでも、クルマ通をウナらせる仕上がりにしたかったんだと思う。
次点がシエンタ。車高のあるミニバンということを考えると、フランス車のような猫足で好ましい。スイフトのフルモデルチェンジでRSがカタログ落ちしたらシエンタをナンバー1にします。
200万円台はインプレッサの圧勝
200万円台は新型インプレッサの圧勝だ! 100万円台のグレードもあるので、本来なら両クラス圧勝にしてもよいほど。
新型インプレッサの凄さは、ハンドリングの奥ゆき。どんな路面状況でも、すばらしい過渡特性を見せてくれるのだった。
「限界を超えたら突如グリップを失いコントロールが危険な状況になる」というタイプの正反対。それでいてグリップレベルも高い。ちなみに「限界を低くしてコントロール性能を引き上げる」というアプローチなら、グリップ低いタイヤ履けばいい。インプレッサの凄さは、高い限界を持ちながらコントロール性も確保している点にある。
今後、さらに良質のダンパーを採用するような方向にいくと、現時点で優位にある性能だけでなく上質感でもドイツ車のレベルまで届く可能性大きい。
コメント
コメントの使い方