スポーツカーと一口にいっても車種はさまざまだし、得意なシチュエーション、苦手なシチュエーションがあるもの。
また乗り手によって使いたいシーンもさまざまだろう。そこで編集部で”あるある”というシチュエーションを提案。それにマッチするクルマをエキスパートに選んでもらうことにした。2017年のスポーツカー選びのご参考に!!
文:ベストカー編集部/写真:小宮岩男、池之平昌信、奥隅圭之、西尾タクト、日産、マツダ
ベストカー2016年10月26日号
首都高全面封鎖でレースをするなら?
首都高はタイトなターンやトリッキーなコーナーが多い。舗装の質も異なるためグリップレベルだって違う。
荒れている区間も多いし。この道を全開で走るとなれば、どの速度域でもどんな路面状況でも安心してアクセル踏めるクルマじゃないとダメ。
サスペンションストロークの少ないGT-Rはコントロールに苦労しそう。ということで指名したいのがホンダの新型NSXである。
ウェットの鈴鹿で全開走行して以後、私のなかのNSXの評価はヒジョウに高い。ワイルドな首都高だって存分に楽しめることだろう。(国沢光宏)
鈴鹿や富士よりミニサーキットで速く走りたい!!
ミニサーキットとなるとニュル24時間やスーパー耐久、そしてラリーやジムカーナといったあらゆるモータースポーツフィールドで鍛え上げられたスバル WRX STIの戦闘力がモノを言う。
コースが狭くなれば狭くなるほど、コーナーがタイトになればなるほどWRX STIが本領を発揮する!!
と言いながら、やっぱノーマルではGT-R NISMOに勝つのは厳しいかも?
優勝を狙わず楽しむなら、86かロードスターを選ぶ。もし耐久レースで初中級者とチームを編成しているとなれば、スイフトスポーツも悪くない。(大井貴之)
車種無制限のレースがあるとして選ぶならどのクルマ?
これはもう迷うことなくGT-R NISMO。600psというパワーも凄いが、10年を費やして煮詰められたボディ、足、4WD技術の完成度は恐ろしく高い。
そこにレーシングテクノロ ジーが惜しみなく注ぎ込まれたエアロが装着され、ハイグリップタイヤまで装着されているのだから、GT-R NISMOはまさに無敵。
トータル性能が問われる鈴鹿サーキットはもちろん、ストレートの長い富士スピードウェイであろうが、ストップ&ゴーのツインリンクもてぎであろうが、速さを競うならGT-R NISMO以外考えられない。(大井貴之)
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