スバル 4代目レガシィ3.0Rは「遺産」である

 経年劣化とはまったく逆の“経年良化”というキーワード。

 「年を経るごとに価値が上がる」というニュアンスだが、クルマにもあてはめたときどんなモデルがあるだろうか? 大のスバルファンであるマリオ高野氏が選んだ。

 文:マリオ高野
ベストカープラス2015年12月18日号


スバリスト的視点で選ぶ“経年良化”するクルマ

 いつまでも色あせない。むしろ価値が上がっていくクルマと考えるなら、それはS203からS206までのインプレッサWRX STIコンプリートカーでしょう。

 S202まではわりとお手頃価格で今も流通してますが、それがS203になった途端、中古市場での相場もハネ上がっていておいそれと手が出せない状態です。

スバルの新たな伝説を作ったクルマ「S207」(2015年10月29日発表)。600万円オーバーにも関わらず限定400台が即日完売となったほど。発売直後とあって候補には入っていないが、これも“経年良化”するクルマの代表

 コンプリートカーはもともと希少性が高く、買う人を選ぶ特殊なクルマです。では、もっと一般的な量販車のなかには“経年良化するクルマ”はないのでしょうか? 

 私ならスバリストたちからも歴代最高のレガシィと呼ばれる4代目のBP/BL型レガシィを挙げたいと思います。それも水平対向6気筒を積んだ「3.0R」しかありません。もはや我々スバリストの間でも神格化されている車種です。

 トヨタのV6、3Lなどと比べると、この3.0Rはおもに回転フィールの面でスバルらしからぬ繊細さというか、線の細さが実に美しかったんですよ。

 もちろん、販売されていた時も評価は高く、レガシィの高級グレードとして残されるんじゃないかと言われていましたが、今後はこの水平対向6気筒は出てこないでしょう。しかも3.0Rは6MTで操れたんですからね! これは遺産です。

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