なぜコンパクトカーのハイブリッドには4WDの設定がないのか?

雪の季節となれば、2WDよりも4WDのほうが断然心強い。特に発進時はFFやFRよりも安定しており、立ち往生の心配が少なくなる。しかし、コンパクトカーのハイブリッドには残念ながら4WD設定がほとんどがない。なぜなのだろうか?

文:ベストカー編集部

ベストカー2016年5月10日号


後席の居住性を奪うことになる

下記にまとめた表を見てもらうとわかるが、現在のところハイブリッドカーで4WDの設定があるのはミニバンやSUVばかり。販売台数ではコンパクトカーの方が圧倒的に多いのに、なぜ4WDの設定がないのだろうか? 鈴木直也氏に聞いてみた。

「4WDにするにはトランスアクスルが必要になるけれど、タダでさえ車体の小さいコンパクトカーに、トンネルを作ってプロペラシャフトを引っ張って、トランスアクスルもとなると、後席の居住空間を奪うことになってしまうんです。それは、メーカーが考える商品の方向性とは異なるということです」

プリウスは、プロペラシャフトの代わりに配線を引いて、小型のモータートランスアクスルを開発・搭載することでこの問題をクリアした。スペースを食わないためにはそうしなければならなかったということだ。鈴木氏によると、コンパクトカーで採用するには、台数が売れないとコストをペイできないので、できるのはトヨタくらいではないかとのことだった。


小さなSUV、イグニスには4WD設定がある。2WDとの価格差は約14万円程度だ


プリウスは、モーターを別途リアに搭載するE-Fourを採用。当然ながらコストがかかるため、低価格のコンパクトカーでの採用は難しい

 

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