新型RAV4は2.5LのハイブリッドとPHEV
新型RAV4のパワーユニットは、グレードによって異なる。コアは直列4気筒2.5Lエンジンを使ったハイブリッドとPHEV(プラグインハイブリッド/充電可能なハイブリッド)だ。アドベンチャーはハイブリッドのみで、GRスポーツはPHEVのみを搭載する。
新型RAV4で注目されるパワーユニットはPHEVだ。効率の向上と駆動用電池の容量アップにより、1回の充電で走行できる距離を従来の95kmから150kmに拡大させる。PHEVで150kmの航続可能距離はきわめて長い。
あくまでも予想となるが、新型ハリアーのパワーユニットは1.5LターボのハイブリッドとPHEVを搭載するだろう。
運転感覚は分からないが、従来の流れを踏まえると、3車種ともにステアリング操作に対する車両の反応が一層正確になる。ドライバーの操作に対して車両が忠実に反応するから、走りが上質に感じられて安全性も向上する。乗り心地についても、サスペンションを滑らかに伸縮させて快適だ。
特にマツダは、CX-60で乗り心地の硬さが指摘された。もともとマツダは走行安定性を重視する傾向が強く、現行CX-5も、乗り心地は硬めだ。路上の段差を乗り越えた時の突き上げ感も小さくない。
CX-60に寄せられた指摘は、マツダのすべての車種に通じる。そこで新型CX-5は、CX-60を始めとする従来の評判を挽回することも考えて、プラットフォームを変えずに乗り心地を向上させる。
新型RAV4も基本方針は新型CX-5に近い。運転操作に対して車両が正確に反応するクルマ造りを目指す。特に都会的なコアは快適性も重視する。新型RAV4はNAガソリンエンジンを用意せず、ハイブリッドとPHEVだから、ノイズも小さく快適性を向上させやすい。新型ハリアーはこの傾向をさらに強める。
新型3車種を比べると、基本的にはCX-5がスポーティ、RAV4は野性的、ハリアーは都会的という個性を残すが、3車種ともに質感を高めることでクルマ造りの差が縮まる。時代の流れに沿って、全車がモーター駆動を併用することも特徴だ。
予想価格はCX-5が350万円~、RAV4が450万円~、ハリアーが500万円前後~
価格帯は全般的に上昇する。全車がモーター駆動を使い、先進的な安全装備や運転支援機能も採用して、昨今の原材料費などの高騰も加わるからだ。
特に新型RAV4は、後輪をモーターで駆動する4WDのE-Fourのみだから、最も安価なコアのハイブリッドでも価格は450万円前後になるだろう。売れ筋になるアドベンチャーのハイブリッドは、500万円を超えることも考えられる。
新型RAV4のPHEVは、価格がさらに高騰する可能性がある。今のトヨタのPHEVでは、急速充電器に対応すると価格が高まるからだ。例えばアルファード&ヴェルファイアでは、ハイブリッドと比べた時の価格上昇が183万円に達する。
リチウムイオン電池の総電力量は18.1kWhで、1回の充電で走行できる距離もWLTCモードで73kmと平凡なのに、急速充電器を使えると高価格になるのだ。
逆に急速充電器に対応しないタイプは安価で、プリウスGのPHEVは60万円の上乗せだ。国から交付される補助金額も60万円だから、充電器と大容量のリチウムイオン電池が実質無料で手に入る。
新型RAV4のPHEVも、ハイブリッドに比べて少なくとも120万円は高いだろう。コアのPHEVの価格は、装備も充実させると600万円を超えるかも知れない。
新型ハリアーの価格は、RAV4以上に高く、ハイブリッドはベーシックなグレードでも500万円近くに達しそうだ。そうなるとベーシックな1.5Lターボを400万円少々で設定して欲しい。
新型CX-5の価格は、新型RAV4と新型ハリアーに比べると割安になりそうだ。現行型のクリーンディーゼルターボを搭載して装備を充実させ、お買い得なXDブラックセレクションが345万9500円(2WD)だから、新型は同程度の価格で、2.5Lガソリンのマイルドハイブリッドを搭載した買い得グレードを設定するだろう。
ディーゼルは廃止されるが、スポーティな運転感覚を350万円前後で手に入れられるため、新型CX-5にも買い得感が生じて従来と同じくマツダの主力車種であり続けるだろう。




コメント
コメントの使い方