なぜ北米では新型なのに日本で売っているレガシィは旧型なのか?
最後に“苦言”を記しておきたい。このスバルの良心が、最近は少し怪しくなってきた。北米には2019年7月に新型レガシィを投入したのに、国内仕様は2019年9月に改良を実施しただけで、2020年に入った今でも旧型を売り続けているからだ。
海外で売られる新型レガシィには、新しいプラットフォームが採用され、ドライバーの運転状態をチェックするドライバーモニタリングシステムなども設定している。これを国内に投入しないのはどうかと思う。
最近の日本車メーカーは、海外先行のフルモデルチェンジを行うケースが増えた。ホンダアコードは海外では2017年10月に新型を投入しながら、日本では2013年に発売された旧型を売り続けていたが、ようやく新型を2020年2月21日に発売開始した。
近々フルモデルチェンジするが、海外に比べれば3年近くが経過しているから、もはや新型とは呼べない。日産のジュークやシルフィも、海外では新型が発売されたのに国内では旧型を売っている。
このような日本車メーカーの情けない状況を考えると、レガシィを責めることもできないが、スバルの企業イメージは前述の通り「0次安全」の思想を含めた安全重視にある。旧型レガシィのラインナップは、最もスバルらしくない売り方だ。
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