JC08モード燃費に代わりWLTCモードに移行
■JC08モード燃費ランキング
1位:プリウスE/39.0km/L
2位:フィットe:HEV/38.6km/L
3位:アクアL/38.0km/L
4位:ノートe-POWER S/37.2km/L
5位:カローラセダン&ツーリングハイブリッドS G-X/35.0km/L
6位:グレイスハイブリッドDX/34.8km/L
7位:カローラスポーツSハイブリッド/34.2km/L
7位:インサイトLX/34.2km/L
9位:カムリX:33.4km/L
10位:カローラフィールダーハイブリッド/33.0km/L
※PHVを除く
そして2018年10月以降の新車からJC08モード燃費に代わってWLTCモード燃費が導入されると、トータルの数値に加えて、市街地モード/郊外モード/高速道路モードもある。 尚、継続して生産されているモデルであっても、2020年9月1日以降はWLTCモードの表示が義務化される。
JC08モードでは格段に優れていたハイブリッドの燃費数値が、WLTCの高速道路モード燃費になると、NAエンジンと大差なかったりする。
そうなるとユーザーも「燃費は単純に比較できるものではないらしい」と気付き、燃費競争からさらに遠ざかった。
このほか2019年10月の消費増税と併せて行われた自動車税制の改訂も、燃費競争を抑える効果を発揮している。
自動車取得税は環境性能割に変更され、2020年9月30日の登録(軽自動車は届け出)までは、軽減措置も実施されている。そのために燃費数値が異なる割に、環境性能割の税額に差が付きにくいからだ。
燃費に限らず、商品が進化するためには競争が必要だ。競争関係が薄れると、商品開発も緩んでしまう。
ただし燃費競争が過激になると、エンジンのセッティングも計測時のモード燃費を重視したものになり、実走行の燃費を悪化させてしまう。これは不毛な競争だ。
そして2010~2015年頃の過激な燃費競争を招いたのは、エコカー減税であった。国の施策が不毛な競争を招き、車両開発までモード燃費重視に歪めてしまった。
初度登録(軽自動車は届け出)から13年を経過した車両の増税も含め、国のやることには問題が多い。自動車税の引き下げ程度で、満足することはできない。
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