法律面はクリアできているの!?
そもそも、前例にない乗り物が運行を始めるには法律の壁が立ちはだかるのが常。
自動運転にしても法整備が着々と進んではいるものの、これから更なる問題が出てきそうだ。今回のようにクルマが空飛ぶなんて話になれば、きっと法律の整備も間に合っていないだろう……。
ところがリバティはひと味違う。ヨーロッパとアメリカの、陸と空の現行法に完全に対応しているのだ。
つまり免許さえあれば走行も、飛行も法律によって規制される部分は皆無。空を飛べるクルマが高速道路を走っていても、法律にフィットしているのだからだれも文句を言えない。
だからこそ世界最速で市販型の空飛ぶクルマになったのだ。
ちなみに免許は航空機免許が必要となるがそれはもちろんジェット旅客機のものではなく、あくまでジャイロプレーン用のもの。
40時間ほどで習得できるそうだが、当然ながら実技と筆記試験が待ち受けている。費用的にも嵩みそうだが、空を飛べるのだからそこは致し方ない!?
気になる価格はおいくら?
このリバティの凄さは充分伝わったかと思う。しかしどうしても気になるのがその価格ではないだろうか。現在発売されているリバティは2種類。
発売を記念したモデルの「パイオニアエディション」は59万9000ドル、約6845万円(3月3日現在)。廉価版の「スポーツ」は約4500万円。「パイオニアエディション」はフルオプション状態で、「スポーツ」は素のモデルだ。
納車、いや、納機(!?)は2018年の後半にスタート予定。ちなみに日本への導入も不可能とは書かれておらず、対応をしてくれそうだ。もしオーナーの居住国の法律の問題で、走行や飛行ができない場合は返金にも応じてくれるから安心。
世界のビリオネアにとって、きっと6800万円は夢の金額ではない。しかし飛行機という面も持つリバティは金銭面よりも時間的な制約を受けることもある。
それが車検以上に厳しい航空検査。飛行100時間ごとに定期検査が必要で、600時間おきにより大きな検査を受ける必要がある。
故障すれば大事故につながるだけに維持費も恐ろしくかかりそう。それでもガレージに駐”車”できるし、プライベートジェットの維持費よりは圧倒的に安いから、ビリオネア界では「一家に一台」になるかも!?
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