【新型ゴルフGTIの「顔」に賛否両論】デザインがヤバかった日本車5選


ミラージュディンゴ/1999年1~2002年11月

今見てもギョッとするミラージュディンゴのフロントマスク。あまりのも不人気だったので1999年1月に発売され、2001年2月のマイナーチェンジで顔が変わる

 登場した瞬間は、まさに「三菱がやっちまった!」だった。なぜわざわざこんなカッコ悪いクルマを作るのか、信じられない思いだった。

 デザインの完成度の低さに関しては、故・前澤義雄氏も指摘しており、「自動車メーカーはたまに、発表スケジュールを優先して、こういうのを世に出してしまうことがある」と同情的に語っていた。

 つまり、途中でメーカー自身が「やっちまった!」と思っても、いまさらに発売を延期すると社内への影響が大きいといったことで、保身のためそのまま出してしまうというのだ。

 あまりにもデザインの評判が悪かったため、ディンゴは2年後のマイナーチェンジで、まるで退屈なデザインに変更された。

 が、いまになってあの最悪だった前期型ディンゴを見ると、驚くほどフツーに見える。当時はあれほどブスだと感じ、激しい違和感を抱いたデザインなのに! 

 そして退屈な後期型を見ると、死にたくなるほど退屈に感じ、ブスだった前期型が愛しくなる。

 現在の自動車デザイン界は、ある種の醜さは必須のスパイスになっていて、いつのまにか脳に耐性ができてしまったのだ。

 「これはヤバイ!」デザインの基準は、時の流れとともに大きく変わる。いわば生き物なのですね。

こちらが2001年2月のマイナーチェンジでフツーの顔になってしまったが、それでもさっぱり売れず、2003年12月に販売終了

14代目クラウンアスリート/2012年12~2018年5月

14代目クラウンといえばピンククラウン。2013年7月に販売されたピンクのクラウンの正式名称は特別仕様車 「アスリートG“ReBORN PINK”(600万円)」と「アスリートG i-Four“ReBORN PINK”(570万円)」。1カ月限定販売で、合わせて約650台の受注があったと公表された

 先代クラウンアスリートの逆クリスマスツリーグリルは、発表当初、激しい賛否両論の応酬となった。

 といっても、「俺はダメだ」「俺はいいと思う」というだけなので、議論はまったくかみ合わなかったが。

 個人的には、一瞬軽い違和感は抱いたもののすぐに慣れ,見れば見るほど引き込まれた。あのグリルそのものだけでなく、それを取り巻く周囲の面作りが非常に洗練されていて、全体として顔の造形が美しく感じられた。

 あのグリルの造形に機能的な意味はないし、違和感を抱く人がいるのは当然ではあるが、自動車デザインは成熟しすぎたため、機能を超えたパッションで勝負せざるを得ないところに来ている。

 私はクラウンの逆クリスマスツリーグリルに、パッションと造形としての完成度の高さを感じた。

 当初は否定派がかなり多かったが、1年、2年とたつうちにそういう声もあまり聞こえなくなり、もう過半数に受け入れられたのかなと思っていたが、登場から数年後、同業者のともちゃん(藤島知子さん)から、「私、あの顔、ダメなんです~」と聞いてショックだった。まだ否定派はしっかり残っていたんですね。

 先代クラウンは、結局セールス的に飛躍することはできず、そこそこの成績で終わった。オヤジ臭さを脱しようと、ピンククラウンや空色、若草色を発売するなど話題を振りまいたが……。

 結局逆クリスマスツリーグリルも、現行クラウンに受け継がれることなく、一代限りで消えた。できれば継承して熟成させてほしい造形だったが、残念。

こちらは大人しい? 14代目クラウンロイヤルサルーン

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