【ホイール ステアリング シート…】 車の魂は細部に宿る!? 「細かいところが良いクルマ」選手権

■ACCが賢く、人間の感性に近いクルマ

(TEXT/斎藤 聡)

 3位はアイサイトツーリングアシスト搭載のレヴォーグ。複眼カメラによる前方車両の認識が速く、ブレーキも滑らかに減速が始まる。レーンキープアシスト(以下LKA)のセンタリング良好。

 2位はBMW3シリーズ。長、中、短距離用の3つの単眼カメラを駆使してすばやく前方のクルマを認識してくれる。高速道路でのハンズフリー機能も備えている。

スカイラインハイブリッドのプロパイロット2.0は高速でのハンズフリーが可能

 1位はスカイラインのプロパイロット2.0。高速道路でのハンズフリーが可能。LKAのセンタリングもみごと。

 前車追従機能はもちろん、ハンズフリー走行で前車に追いついたらハンドルを握ってボタンを押すだけで追い抜いてくれる。

■運転するのが楽しい!!「多段AT」のクルマ

(TEXT/斎藤 聡)

 多段ATの面白さと可能性に気がついたのは、初代IS Fの8速ATだった。当時、DCTが新世代のMTともてはやされていた頃。

 でもロックアップを低めの回転からできれば、例えばサーキット走行などMT車のようなアクセルワークで走ることができる。というワケで、RC Fが3位。その進化形であるLC500の10速ATを1位に推したい。

 2位は、その手があった! と唸らせた多段ATの使い方だ。JEEPレネゲードのトレイルホークは9速ATの1速をスーパーローギヤードに設定。通常2速発進としているのだ。このスーパーローの1速の存在だけで4×4並みの悪路走破性を発揮する。

レクサス LC500
レクサスLC500は10速ATを採用する。IS Fの8速ATの進化形だ

■雪道を運転すると楽しくなるクルマ

(TEXT/斎藤 聡)

 スバル、三菱が雪道で走りがいいのは知られているので今回は除外した。3位はトゥインゴ。一番ベーシックなヤツで充分楽しい。RRはトラクション性能がいいのでビックリするくらいよく走る。

 2位はマツダ3のAWD。システムはマツダ車全部一緒でさまざまなセンサーを駆使してAWDの制御を行っているため、走りにくい雪道のイメージが激変する。

 1位は先代B8型のアウディA4。センターデフにトルセンを使っているタイプはA4にかぎらず秀逸。

 舗装路ではスタビリティが高すぎ、ともすると退屈にさえ感じるが、雪道に行くと自由自在の操縦性を発揮。

先代アウディA4は雪道でこそ、その真価を発揮。舗装路よりも雪道でその操縦性のよさが出る

■ウェット路を走ると楽しいクルマ

(TEXT/斎藤 聡)

 やはり4WDのスタビリティは圧倒的。ふだんおとなしくいい子のアウディが、雨になると途端に抜群の安定性を発揮して生き生きと走り出す。というワケで3位はアウディクワトロラインナップ。

 2位はトゥインゴ。細身のタイヤとRRレイアウトで、基本アンダーステアセッティングだが、雨になると細身のタイヤの接地圧の高さが効いて手応えのよさを発揮し、落ちついてたリアタイヤがムズムズし出し、不安を感じない程度に刺激的で楽しくなる。

 1位は雨でもドライ路面のように走れてしまうゴルフVII。セーブして走っているつもりなのに周囲のペースが遅く感じられるほど、ウェット路面のスタビリティが高い。

モデル末期に入っている現行型VWゴルフVIIだが、ウェット路でのスタビリティが高く、ついついペースが上がってしまうというクルマだ

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