右ハンドル自動車の輸入が解禁となる北米の「25年ルール」。日本のネオクラシック黄金世代は2024年までに解禁を迎え、2025年には海外流出要注意車は減少すると思われる。が、少ないながらも注目すべき名車は今後も存在するのだ!!
※本稿は2024年4月のものです
文:伊達軍曹/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年5月10日号
■要注意車が減少するがゼロになるわけではない!
2000年以降は「新たな国産スポーツモデル」が登場する機会がめっきり減ったわけだが、無理もない話である。
例えば2000年に発売されたクルマの開発は、1990年代半ば頃には始まっている。そして1990年代半ば頃といえば、本来であれば1990年に崩壊していたと言えるバブル経済が、いよいよ完膚なきまでに崩壊して「失われた30年」が本格的にスタートした頃。
1995年には阪神淡路大震災やオウムのサリン事件も発生し、1998年度には主要な需要項目が前年を下回り、大部分の業種が減収減益に見舞われるという「日本列島総不況」に陥った。
そんななかで「よし、新しいスポーツモデルを開発して販売しよう!」と考える自動車メーカーの数が少なくなっていったのは、ある意味当然としか言いようがないのである。
それゆえ2025年以降は、25年ルール解禁に伴う「要注意車」の数と種類は如実に減っていくことになるはず。
とはいえ、2000年には丸目となった2代目のスバル インプレッサWRX STIが登場し、翌2001年には三菱のランエボVIIとDC5型ホンダインテグラタイプRが発売されている。このあたりは「要注意車」になることだろう。
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