12月31日のガソリン暫定税率廃止に向けて、11月27日、補助金を1Lあたり15円から20円に引き上げた。はたして、小売り価格にどう反映したのか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真:Adobe Stock@beeboys)/協力:gogo.gs
2年半ぶりの安値! 安くなったと実感!
政府は11月27日、12月31日のガソリン税の旧暫定税率廃止に向け、石油元売り会社へのガソリン補助金を現在の1Lあたり15円から20円に引き上げた。
この暫定廃止に向けて、政府は店頭価格の急激な下落を防ぐため、11月13日から補助金の引き上げをはじめ、11月27日には約20年、2週間後の12月11日には5円10銭追加し、以降は暫定税率と同じ25円10銭となり、12月31日暫定税率廃止と同時に補助金も終了する予定。
ただし、補助金は石油元売り各社に支給されるため、ガソリンスタンドには補助増額前の在庫が一定期間残るため、値下がりには時間差が生じる見込み。
軽油への補助金は旧暫定税率と同じ17.1円だが、2026年4月1日の軽油引取税の暫定税率廃止まで続けられる。
ガソリン暫定税率廃止法案は、2025年11月21日、法案は衆議院財務金融委員会にて全会一致で可決され、さらに、11月25日の衆議院本会議でも可決、28日午前の参議院本会議でも可決された。このままいけば月内に法案成立→年内公布→年内(12月31日)施行」という流れが確実となった。
ガソリン価格が3週連続で値下がり
そんななか、石油情報センターが11月25日(火)時点での店頭現金小売価格を27日14時に発表した。レギュラーガソリン価格は168.8円となり、前週の169.8円と比べ、1L、1.0円の値下がりで、3週連続の値下がりとなった。これは約2年半ぶりの安値!
11月25日の段階なので補助金は1Lあたり15円、27日からは補助金が20円に上がるので、27日以降に反映されるだろう。
軽油の店頭現金小売価格は、149.2円で、前週の150.0円と比べ0.8円の値下がりで、3週連続の値下がりとなった。
関東地方の過去1カ月のデータを見ると、10月20日は174円、10月27日は173円、11月4日は173円→11月10日173円→11月17日169円→11月27日168円と順調に値下がりが続いているのがわかる。
11月25日の段階では、補助金が反映されているのかわからないので、全国のガソリン価格やガソリンスタンドのサービス情報をリアルタイムで共有する、ガソリンスタンド情報共有サイトの「gogo.gs」で調べてみた。
サイトによると、11月27日現在の全国平均のレギュラーガソリン価格は164.5円(-1.0円)、ハイオクガソリンが175.8円(-1.07円)、軽油が144.6円(-0.5円)。
ちなみに東京都の平均価格はレギュラーガソリンが162.7円(-1.1円)、ハイオクガソリンが173.7円(-0.7円)、軽油が142.6円(-0.5円)。
このサイトのガソリン価格ランキングを見ると、レギュラーガソリンが150円が1位となっていた。27 日夕方に調査したところ、筆者の近くの世田谷区、目黒区、大田区では、158~160円だった。
現在、補助金は20円だが、暫定税率と同じ25円10銭となれば、単純に5円10銭安くなるので140円台も夢じゃない!






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