ランクルFJ正式発表は2026年5月14日に決まりか!?　ランクル250オーナーがランクルFJに買い換えるべきか迷う！

ランクル250ユーザーが気になるランクルFJの懸念ポイントとは

　まずボディサイズ。ランクルFJのボディサイズは全長4575×全幅1855×全高1960mm、ホイールベースは2580mmともはやランクルミニとはいえない、ミドルサイズのSUVだ。

　兄貴分のランクル250は全長4925×全幅1980×全高1925mm、ホイールベースは2850mm。ランクルFJは全長が350mm、全幅が125mm、全高が逆に35mm高く、ホイールベースは270mm短くなっている。

　ランクル250の全長4925mm、全幅1980mmに対し、ランクルFJは全長4575mm、全幅1855mmなので、狭い道の多い都内の走る場合には扱いやすいのは大きなポイントだ。

　ランクルFJはラダーフレーム構造にデフロック付きのパートタイム4WDで、末弟ながらランクルの名に恥じない本格派でサスペンションはリジットアクスル式を採用しているので、ラダーフレーム＋フルタイム4WDのランクル250と比べてもほぼ遜色がない。

　ランクルFJに搭載されるのは、ランクル250と同じ2.7Lガソリンエンジンのみ（163ps/25.1kgm）。これに250に比べ約200㎏軽いボディ（2040㎏）を載せるため、普通に走ってくれるのではないかと希望的観測をしておこう。ただ、燃費に関しては、250VXガソリンの実燃費は6.3km/Lだから、ランクルFJの実燃費が心配ではある。

　ランクル250オーナー視点で、ランクルFJに乗り換えることを考えた場合、気になった点を紹介しておきたい。まずは質感、装備の低下だ。

　ランクルFJは、ダッシュボードやドア回りのパネルは樹脂製で少し質感が足りない（充分といえば充分だが）。シートベンチレーションもつかないし、手動式サイドブレーキだった。

　ランクルFJ（5人乗り）の実車を見て決定的だったのは後席。広さは問題ないのだが、背もたれを倒しただけなので、ダイブダウンしないため、フルフラットにはならないのだ。しかも、ラゲッジスペースが明らかにランクル250より狭い。車中泊には向かないクルマではないかと思われる。

　ランクルFJの実車を見た感想としては、キャラクターが可愛いし、扱いやすいサイズであることはとてもよかったが、ランクル250の場合、サイズはデカいが角張っていて周囲は見やすいし、カメラが付いているのでぶつけたことはなく、意外に乗りやすいのだ。

　250の角々したデザインも気に入っているのでランクルFJに買い換えることはいまのところないかなあ。でも実車に乗る機会があったら気が変わるかも……。

ランクルFJの予想価格について

　兄貴分のランクル250のGXディーゼル（5人乗り）が520万円、VXガソリンが545万円、ZXが735万円ということを考えると、ランクルFJのエントリーモデルで400万円切りがスタート価格になると予想する。

　ただランクル250は日本生産（トヨタ田原工場と日野自動車羽村工場）だが、ランクルFJはタイ工場で生産され、輸入される形だから、250のようにはいかない。まだ月販台数や年間生産台数が明らかにされていないのでまだわからないが、長納期が心配される。

　ランクルFJが「買えないクルマ」にならないように、トヨタさん、世界中で大ヒット確実なので、生産台数を増やして買えるようにしてほしいですね（転売ヤー撲滅！）。