霧のニュルで鳴った心拍を、あなたの掌でもう一度。WRブルーにチェリーレッドを纏ったスバルWRX STI。その挑戦の記憶を1/64に封じた京商「MINI CAR & BOOK Special Edition」の発売が決定。2023の悔しさから、2024に味わった歓喜の瞬間。2台を並べることで、あなたの部屋にレースの臨場感が漂いはじめる。
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:京商
【画像ギャラリー】ミニカーなのにライトが点灯!! ギミックに心奪われるWRXニュル仕様を細部までじっくり!!(32枚)画像ギャラリー悔しさと喜びの臨場感を凝縮
クルマ開発の聖地にして、過酷な耐久レースが行われるサーキット。名前はニュルブルクリンク。 その激しいアップダウンに挑み続けるのが、WRブルーにチェリーレッドが閃くスバル WRX STIだ。
その現地でしか味わえない臨場感と歓喜を、掌の上で呼び覚ますのが、京商「MINI CAR & BOOK Special Edition」である。
今回、SUBARU WRX NBR CHALLENGEの2023年仕様と2024年仕様が同時に登場する。1/64という小さな器に、あの長い一日(と長い夜)の物語が、ぎゅっと凝縮されている。
2023年は、スバルSTIがWRXをVA型からVB型へスイッチした節目の年。最高出力もポテンシャルも確実に向上し、チームは好結果を掴むべく覚悟を決めて挑んだ。マシン性能は申し分なく、予選は堂々のポールポジションを獲得した。
しかし会心から一転、決勝では長いピット作業に泣き、クラス2位でチェッカー。速さはあるのに一歩届かない。「これぞレース、これぞニュル」」という現実を噛みしめた。
ミニカーのダクトやカナードのエッジを目でなぞれば、あのときの悔しさまで指先にじんと伝わってくる。
1年目に露わになった課題へ対策を重ね、研ぎ澄まされた2024年は、予選から速さで場内を制圧。決勝は濃霧のため7時間半に短縮される波乱の展開となるが、彼らは勝ち切り、2019年以来のクラス優勝を飾る。
そして、辰己英治 総監督のラストレースは、有終の美で幕を閉じる。2024仕様のボディに載るステッカーひとつひとつが、長い挑戦の終止符と、新しい世代へのバトンを静かに語りかけてくる。
MOTNライト、夜の余韻を点す
2023/2024どちらのモデルにも「MOTN(モトン)システム」を搭載。別売のMOTN LEDベースと組み合わせれば、ヘッドライトもテールもふっと灯る。
それは、夜のピットロードや霧の向こうのコースサイドを思い出させる演出家。室内のロールケージやダッシュボードの作り込み、実車同様のアルミホイール造形で、1/64の常識を超える密度は、眺める時間を味わう時間に変えてくれる。
セットの16ページ小冊子には、STIドライバーやNBRメカニック、カラーリングデザイナーの声、そして辰己氏のロングインタビューを収録。
2023年と2024年、二つの年の緊張と歓喜を読み物として追体験できる。ミニカー&ブックの名の通り、手の中にレースカルチャーの厚みが積み重なる。





































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