後悔先に立たず 新車購入時にケチらずに付けときゃよかったメーカーオプション

車両全周囲検知システム

ノートe-POWERには「インテリジェントアラウンドビューモニター(MOD機能付き)」の映像も表示可能なスマートミラーをメーカーオプション設定(9万7200円)

 ほぼ安全装備に近いといえる運転時に便利な装備が、「パノラミックビューモニター」(トヨタ)、「アラウンドビューモニター」(日産)と呼ばれる装備だ。

 各社さまざまな呼び方があるが、全周囲の状況をセンターパネルに小型カメラによる映像を組み合わせて映し出すシステムであることに変わりはない。

・トヨタ:パノラミックビューモニター
・日産:アラウンドビューモニター
・ホンダ:マルチビューカメラシステム
・マツダ:360°ビューモニター
・三菱:マルチアラウンドモニター
・スズキ:全方位モニター
・ダイハツ:パノラマモニター

 車両後方のみを小型カメラ単独で映し出す「バックガイドモニター」よりも、一度に前後左右の車両状況を確認できるので、見やすさの点で上回ると評価できる。

 最近は車両後部の状況と全周囲の映像と組み合わせて、ルームミラーに状況を映し出す電子ミラータイプもあるが、センターパネルのモニターよりも表示部の面積が小さくなるので注意しておきたい。

ドライバーモニタリングシステム

ダッシュボードにあるカメラがドライバーを認識してさまざな情報を展開するスバルのドライバーモニタリングシステム。ドライバーが乗車すると、あらかじめ設定しておいたシートポジションやドアミラー角度を自動的に再現。加えて前回イグニッションOFFした際のマルチファンクションディスプレイ表示やメーターディスプレイ表示、エアコン設定を再現するほか、登録したドライバーごとの平均燃費も表示
ダッシュボードにあるカメラがドライバーを認識してさまざな情報を展開するスバルのドライバーモニタリングシステム。ドライバーが乗車すると、あらかじめ設定しておいたシートポジションやドアミラー角度を自動的に再現。加えて前回イグニッションOFFした際のマルチファンクションディスプレイ表示やメーターディスプレイ表示、エアコン設定を再現するほか、登録したドライバーごとの平均燃費も表示
走行中、一定時間以上目を閉じていたり、顔の向きを前方から大きく外したりするなど、ドライバーに眠気や不注意があるとシステムが判断した場合、警報音や警告表示で注意を喚起。クルマがドライバーを常に見守り、安全運転をサポート
走行中、一定時間以上目を閉じていたり、顔の向きを前方から大きく外したりするなど、ドライバーに眠気や不注意があるとシステムが判断した場合、警報音や警告表示で注意を喚起。クルマがドライバーを常に見守り、安全運転をサポート

 最後に筆者のお薦め装備を挙げておこう。「ドライバーモニタリング」は、マツダのマツダ3とCX-30に設定されている装備だ。マツダ3ではセダン、ファストバックともに、全グレードでのセットオプションとなる。

 マツダの「i-ACTIVSENSE」の機能のひとつで「360°ビュー・モニター」とのセットオプションとして「360°セーフティパッケージ」となり、価格は8万6880円とされている。

 ドライバーの眠気やわき見を検知するこのシステムは「ドライバーの疲労や眠気を検知し、休憩を促す」機能を備える。

 約5km/h以上で走行している際に、ダッシュボードの赤外線カメラで顔の各部位の特徴点の変化を検出し、ドライバーの疲労や眠気を推定して、マルチインフォメーションディスプレイの表示および警報音でドライバーへ休憩を促す。

 そのほか、スバルがアイサイトツーリングアシスト装着車(アドバンス)に「ドライバーモニタリングシステム」を設定している。

 日産はスカイラインのハイブリッド仕様にのみ、「ドライバーモニター」としてプロパイロット2.0とともに標準装備としているが、マツダが新世代モデルとして欧州市場のC/Dカテゴリーの車種として導入していることには意味がある。

 走行中の車両のふらつきや車線に触れる際に発せられる警報音などで注意喚起する機能があれば充分と思う方もいるだろうが、「ドライバーモニタリング」は“転ばぬ先の杖”として自分の状態を前もって見守ってくれているという安心感を与えてくれる。

 このほか、最近増えてきたヘッドアップディスプレイや充電用USBジャック、シャークフィンアンテナなどがあるが、キリがない……というのが本音だ。

次ページは : まとめ

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