中止となったジュネーブショーで世界初公開予定だった「幻の5台」を一挙公開!

メルセデスベンツEクラス

ビッグマイチェンで顔付きが大幅変更!

発売から4年でビッグマイナーチェンジが行われたEクラス(AMGライン)
発売から4年でビッグマイナーチェンジが行われたEクラス(AMGライン)
W213型現行Eクラスは2016年7月から日本に導入された
W213型現行Eクラスは2016年7月から日本に導入された

 2016年に登場した5代目ベンツEクラスのビッグマイナーチェンジ版が初公開となった。

 エクステリアではバンパー、ライト、フロント回りを変更、イメージを一新。スタンダードモデルにもフルLEDヘッドランプが標準装備となった。

テールランプやバンパーのリア回りのデザインも変更された(AMGライン)

 パワートレーンでは48Vマイルドハイブリッド、インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)が、4気筒ガソリンエンジン(M254)に採用された。

 従来の4気筒モデルにもマイルドハイブリッド、ベルトドリブンスタータージェネレーター(BSG)が採用されていたが、新型はウォーターポンプやオイルポンプなどの補器類を電動化させたものだ。そのほか、複数のプラグインハイブリッドモデルの用意もあるという。

 安全装備においては、地図データや道路標識と連動して自動的に車速を制御するアクティブスピードリミット機能や同機能に加えデータ通信によって数分ごとに情報をアップデートするライブトラフィックとも連携するACC、アクティブディスタンスアシストディストロニックを設定。

10.25インチの液晶を2枚据え付けるディスプレイを標準搭載。12.3インチ液晶を2枚並べた仕様もオプションで選択できる。「ハイ! メルセデス」で始まる自然対話型音声認識システムを組み込むインフォテインメント機能MBUXはAR(拡張現実)にも対応
10.25インチの液晶を2枚据え付けるディスプレイを標準搭載。12.3インチ液晶を2枚並べた仕様もオプションで選択できる。「ハイ! メルセデス」で始まる自然対話型音声認識システムを組み込むインフォテインメント機能MBUXはAR(拡張現実)にも対応

 さらに自動車専用道路上で最高60km/hまで車線と先行車との距離をキープし、1分以内であれば停止から再発進までを自動で行う、アクティブストップアンドゴーアシスト機能など、最先端の運転支援システムを採用したのが特徴。

 そのほか、衝突回避や被害軽減の自動ブレーキ、アクティブブレーキアシストは停車車両のほか歩行者の飛び出しも検知するよう進化。

 駐車から発進までを自動でサポートするパークトロニック&360度カメラ付きアクティブパーキングアシストには、ボディサイドの死角をカバーする新しいカメラアングルも加わった。

 今回のマイナーチェンジモデルは2020年夏から欧州で販売開始となる。今回のマイナーチェンジは、その後クーペ、カブリオレに続くという。

 マイナーチェンジ版Eクラスの日本導入時期は早ければ2020年末になるだろう。

スリーポインテッドスターのマスコットがボンネット上に装着されるエクスクルーシブライン
スリーポインテッドスターのマスコットがボンネット上に装着されるエクスクルーシブライン
Eクラスオールテレインも改良が加えられた

フィアット500 la Prima

新型はなんと全車EV、自動運転に対応!

デザインは現行モデルとあまり変わらないが中身は大幅に違う。ボディサイズは全長3630×全幅1685×全高1515mm、ホイールベースは2320mm
デザインは現行モデルとあまり変わらないが中身は大幅に違う。ボディサイズは全長3630×全幅1685×全高1515mm、ホイールベースは2320mm
現行フィアット500は日本仕様で、全長3570mm×全幅1625mm×全高1515mm、ホイールベース:2300mm
ヘッドライトが上下に分割されたのが新型フィアット500の特徴
ヘッドライトが上下に分割されたのが新型フィアット500の特徴

 FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)初となるEVが、この新型500だ。

 一見すると、現行モデルと変わらないように見えるが、新設計のプラットフォームが用いられており、現行モデルより全幅と全長がそれぞれ6cm、ホイールベースが2cm拡大しているものの、スタイリングは現行モデルから踏襲されている。

 現行モデルとの最大の違いは、これがEVとなっている点で、蓄電量42kWhのリチウムイオンバッテリーにより、WLTPモード計測で一充電あたりの走行距離は320km。

 85kWの急速充電に対応しており、およそ35分でバッテリー容量の80%まで充電が可能とされている。

 駆動用モーターの最高出力は87kWで、0→100km/h加速は9.0秒。最高速はリミッターで150km/hに制限されている。

 そのほかレベル2自動運転機能や新しいインフォテインメントシステム「UConnect 5」を搭載している。外観は前モデルを踏襲しているが全長、全幅ともに拡大した。

 欧州での価格は、2020年3月4日の発表当日にオンライン受注が開始されたコンバーチブルの限定モデル「la Prima(ラ・プリマ)」で3万7900ユーロ(約450万円)となっている。

 気になる日本導入時期はまったくの未定だが、早ければ2021年春頃と予想。

リアデザインも現行モデルのイメージを踏襲する
リアデザインも現行モデルのイメージを踏襲する
インテリアデザインも一新。ダッシュボードは幅広く細長いものとなり、現行モデルではシフトレバーがあったシートの間にはモジュラー式の収納スペースが設定
ショルダールームやレッグスペースは拡大され、リチウムイオン電池を搭載しても従来型同様のラゲッジスペース。シート地などには海洋から回収したプラスチック素材をリサイクルした繊維を使い、本革ではなくエコレザーを使用したトリムも設定
ショルダールームやレッグスペースは拡大され、リチウムイオン電池を搭載しても従来型同様のラゲッジスペース。シート地などには海洋から回収したプラスチック素材をリサイクルした繊維を使い、本革ではなくエコレザーを使用したトリムも設定

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