なぜノートとノートオーラの売れ行きが落ち込んだのか?
なぜノートとノートオーラの売れ行きが下がったのか。まずライバル車の動向を見ると、アクアの場合、2025年の1か月平均は5708台だ。
登録台数はノート+ノートオーラの6510台を下まわるが、2022年と比較した時の減少率は5%と小さい。やはりノート+ノートオーラのマイナス30%は大きいのだ。
販売店に尋ねると「ノートとノートオーラの納車は順調に行なわれ、販売現場では、2022年に比べて30%も減った実感はない」という。
ただしノートとノートオーラの販売動向にまったく変化がないわけではなく、販売店では「フルモデルチェンジを実施した軽自動車のルークスが高い人気を得て、ノートから乗り替えるお客様もおられる」と述べた。
確かにノート+ノートオーラの売れ行きを振り返ると、軽自動車のルークスが現行型にフルモデルチェンジした2025年9月には、対前年比が68%、つまりマイナスが32%に達した。
ノートの顧客が新型になったルークスに流れた事情もあるだろうが、ノート+ノートオーラの登録台数は、それ以前から対前年比が15%から20%程度は減っていた。
ノートが販売面で不利になった基本的な課題として、価格の安いノーマルガソリンエンジンを用意しないことも挙げられる。
日産は商品の特徴を打ち出しやすく、生産効率も高めるためにノートとノートオーラのパワーユニットをハイブリッドのe-POWERのみとしたが、コンパクトカーでは価格の安さも重要だ。
ヤリスのノーマルガソリンエンジン車と違って、170万円台からのグレードを用意できないのは辛い。先に挙げたアクアもハイブリッド専用車で、売れ行きはノート+ノートオーラを下まわる。
今は国内で販売される乗用車の約50%がハイブリッドだが(マイルドタイプを含む)、コンパクトカーの場合、安価なノーマルガソリンエンジン車も、営業車として使う法人やレンタカーなどの需要が多い。ヤリスも国内販売台数の約40%は、ノーマルガソリンエンジンが占めている。
一般的なコンパクトカーの売れ方として、設計が新しく一般ユーザーの注目度が高い時は、走行性能を含めて満足度の高いハイブリッドが好調に売れる。
しかし発売から時間を経過して、一般ユーザーの購買意欲が下がると、需要を下支えするのはノーマルガソリンエンジンだ。前述の通り法人やレンタカーの需要が多く、車両を定期的に入れ替えるから、売れ行きが急落しにくい。
【画像ギャラリー】なぜノートが売れてない? 原因はどこにあるのか? 顔が変わったからなのか写真を見る!(8枚)画像ギャラリーフロントマスクの改良が売れなくなった原因?
このほかノートは2023年12月、ノートオーラは2024年6月に改良を受けてフロントマスクを刷新したが、このデザインがいまひとつカッコよくないという声もあがっている。2023年と2024年を比べると、改良を受けたのに売れ行きが下がっているからだ。
現行ノートの発売は2020年、ノートオーラは2021年に遡るから、フロントマスクの改良が成功すれば売れ行きを持ち直したと思うが、残念ながらそうなっていない。
今後の対策として、あまり評判の良くないフロントマスクをテコ入れすべきではないだろうか。グレード構成の見直しも必要ではないか。例えばSUV風のオーテッククロスオーバーは、ノートに設定されながら、上級のノートオーラでは選べない。今はSUV風のクロスオーバーが人気のカテゴリーだから、ノートオーラにも用意すべきだ。
ノートとノートオーラは、日産の国内販売を支える主力車種だから、徹底的に力を入れてほしい。なんといってもノートは、ワンペダルによる走りはヤリスやフィットにはない魅力。ノートオーラにしてもあのコンパクトカーらしからぬ高級感は唯一無二のものだから、ぜひ復活してほしいものである。
【画像ギャラリー】なぜノートが売れてない? 原因はどこにあるのか? 顔が変わったからなのか写真を見る!(8枚)画像ギャラリー










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