VWの最小クーペSUV ニーヴァス発表! T-ROCに続いて日本発売はあるか?

 キックス&ジューク、ヤリスクロスオーバー、ライズ&ロッキーなど、いまや日本のみならず、世界の自動車市場で熱い視線を集めているのが、コンパクトSUVだ。そのコンパクトSUV市場に、VWが新たなモデルを投入する。

 2020年4月16日、フォルクスワーゲンブランドの営業担当、ユルゲン・スタックマン取締役は、自身の公式ツイッターを通じて、コンパクトSUV、ニーヴァス(NIVUS)のティザー写真を公開した。

 このニーヴァスは、どんなモデルなのか? いつ発売されるのか? そして、ここで改めて、日本におけるVWのSUVラインナップはどうなっているのか、解説していきたい。

文/ベストカーWeb編集部
写真/VW AG ベストカー編集部

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ポロサイズのクーペSUV、ニーヴァスとは?

2020年4月16日に公開されたVWニーヴァスのティザー写真

 2020年4月16日に発表されたVWのコンパクトSUV、ニーヴァス(NIVUS)は、「ニュー・アーバン・クーペ」をコンセプトに掲げて開発された、ポロサイズのコンパクトSUV。

 詳細は発表されていないが、公開されたティザー写真を見ると、三角のフォグランプに挟まれた大型で低いエアインテーク、新グラフィックのLEDデイタイムランニングライトが見てとれる。

T-CROSSと比較するとよくわかるが、Cピラーの傾斜が強いクーペSUVの特徴的なデザインとなっている

 リア回りでは、リアウィンドウがT-CROSSに比べて寝かされたCピラーやルーフスポイラー、テールゲート中央まで伸びたラップアラウンドのテールライトが確認できる。

 おそらくVWのなかで一番小さいコンパクトSUV、T-CROSSのクーペSUV版ではないだろうか。となるとボディサイズは、T-CROSSの全長4115×全幅1760×全高1580mmと同程度になる。

 新型ニーヴァスの発表は2020年中とアナウンスされている。中南米向けのモデルではないかという憶測もあるが、すでに発表されているT-ROCがティグアンのクーペSUVであることを考えると、欧州、そして日本でも発売される可能性もある。

VWの最新SUVラインナップは?

■T-CROSS/VW最小のコンパクトSUV

2020年1月から発売されたVW最小のコンパクトSUV、T-CROSS
ボディサイズは4115×1760×1580mmと、日本車のSUVでいえば今秋から発売されるヤリスクロスの全長4100×全幅1765×全高1560mmに近いサイズだ

 ここで、ニーヴァスの位置づけを知るうえでもVWのSUVラインナップを整理しておきたい。まず、VW最小の末っ子、ポロサイズのT-CROSSは、すでに2020年1月から日本に導入されている。

 全長4115×全幅1760×全高1580mmという、コンパクトなボディサイズでありながら、広々とした居住性に加えてクラストップレベル荷室容量を確保している。

 パワートレインは1L、3気筒直噴ターボエンジン(116ps/200Nm)に7速DSGを組み合わせ、走りは軽快かつ俊敏だ。

 SUVならではの使いやすさはもちろんのこと、安全性と快適性を確保したプラットフォーム・MQBの採用により、上級モデル譲りの先進安全装備を多く搭載している。

■ティグアン/VWの最多販売車種

日本では2017年1月から発売されているCセグメントのコンパクトSUV
ボディサイズは全長4500×全幅1840×1680mm。日本車では全長4545×全幅1840×全高1690mmのCX-5に近い

 日本でのSUVラインナップのなかで、T-CROSSの次にサイズが大きいのは、ゴルフサイズのCセグメントSUVのティグアンだ。2017年1月から販売されている人気のSUVで、ボディサイズは全長4500×全幅1840×全高1680mm。

 やや蛇足ながら、なんとこのティグアンは2019年のVWが生産、販売したクルマのなかで、ゴルフやポロを抜いて最多販売車となっている。

 2020年4月17日にVW AGが発表したリリースによれば、2020年春に2007年の発売以来、累計600万台の生産を達成、2019年だけで91万926台が生産されたという。

 2019年のVW年次レポートによると、車種別の販売台数を見ると、ティグアンが77万8000台、2位のポロは72万4000台で、モデル末期のゴルフは70万2000台、4位のジェッタ(日本未導入)が61万台、5位のパサートが56万7000台となっている。

  ちなみに日本の販売台数は、1位がゴルフで1万1740台、2位が1万770台でポロ、ティグアンは5406台で3位となっている。

■VW世界販売ランキング(2019年)
1位:ティグアン/77万8000台
2位:ポロ/72万4000台
3位:ゴルフ/70万2000台
4位:ジェッタ(日本未導入)/61万台
5位:パサート/56万7000台

■日本におけるVWの販売台数ランキング(2019年)
1位:ゴルフ/1万1740台
2位:ポロ/1万770台
3位:ティグアン/5406台
4位:ゴルフヴァリアント/4842台
5位:ザ・ビートル/4371台

■T-ROC/2020年夏前に日本導入予定

2020年夏前に日本導入予定のT-ROC。ポップなボディカラーとキレのある個性的なデザインが特徴
ボディサイズは全長4234×全幅1819×全高1572mm。日本車では全長4330×全幅1770×全高1605mmのヴェゼルが近いサイズ

 そして2020年夏前に、日本導入を予定しているのが、T-CROSSとティグアンの間を埋める、ティグアンサイズのクーペSUV、T-ROCだ。

 T-ROCのボディサイズは全長4234×全幅1819×全高1572mmで、ティグアンよりも全長が266mm短く、全高が103mm低く、リアゲートの傾斜が強いクーペ風のスポーティな佇まいを見せている。

 エクステリアデザインは保守的なVWとは思えないほど、若々しい元気のあるデザインで、VWのSUVとしては初のツートンカラーを採用する。

 外装色は「スタンダード」で8種類が用意され、「スポーツ」はツートーンで12種類、「スタイル」では17種類に増える。インテリアもボディカラー同様、ダッシュボードやドアトリム、さらにはシートまでポップなカラーが採用されている。

 パワートレインは欧州では6種類用意されているが、日本には2.0TSIと2.0TDIが導入される予定だ。

T-CROSS同様、ボディ同色のパネル類がポップで若々しい

 VWの大型SUV、トゥアレグはどうなった? と思った人がいるかもしれない。実はトゥアレグは2代目が2018年5月をもって日本での販売を終了。2018年3月に発表された3代目トゥアレグの日本導入も見送られている。

■トゥアレグ/日本での販売終了

2018年3月に発表された3代目トゥアレグは日本未導入。ボディサイズは全長4878×全幅1984×全高1702mm

■VWの日本におけるSUVラインナップ
・T-CROSS(2020年1月発売)/全長4115×全幅1760×全高1580mm、価格/299万9000円~
・T-ROC(2020年夏前に発売予定)/全長4234×全幅1819×全高1572mm、予想価格:350万円~
・ティグアン(2017年1月発売)/全長4500×全幅1840×1675mm、価格:403万9000円~
※トゥアレグは2代目が2018年5月で販売終了、3代目は日本未導入

 このほか、世界市場を見渡すと、2016年にミッドサイズのアトラス(中国ではテラモン、日本未導入)、2017年にはロングホイールベースにして3列7人乗りとしたティグアンオールスペース(日本未導入)を発表、2019年9月にはT-ROCのオープントップ、T-ROCカブリオレを発表している。

左からT-CROSS、ティグアン、トゥアレグ、ティグアンオールスペース、T-ROC
T-ROCコンバーチブルは2019年9月に発表、2020年3月から欧州で発売されている。日本導入は今のところ未定なし、とのこと

 最後に2020年のフォルクスワーゲングループジャパンにおける最大のハイライトとなるであろう、8代目ゴルフの日本導入時期について。最新情報によれば、2020年末から2021年春にかけて、ということのようだが、世界的な新型コロナウイルス感染拡大による影響で遅れも出てきそうだ。

先進的なインフォテイメントシステムを採用するゴルフ8は、2019年末から2021年春にかけて日本に導入予定

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