補助金アップ組とダウン組が明暗!
経済安保法に基づく国産電池の調達計画の認定を受けたトヨタやホンダ、スバル、マツダ、三菱自動車などで補助額が変更されない、または引き上げられた車種がある一方で、海外メーカーの電池を採用し、認定された電池メーカーを使っていない日産やスズキ、BYDなどの補助額が下がった。
ちなみに認定された電池メーカーはパナソニックエナジー、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(トヨタとパナソニックの合弁)、プライムアースEVエナジー(トヨタの子会社)、ホンダ&GSユアサなど。
評価点数の大きい供給の安定性では、電池など基幹部品の国産化を後押しするため、電池の国内生産計画で認定を受けた自動車メーカーを評価されるとともに、認定を受けた電池メーカーから供給を受けた場合も評価しているのだ。
ではなぜテスラの点数が高いのか? パナソニックから電池を一定数調達しているためだ。テスラはパナソニックと共同でネバダ州のギガファクトリーで、米国向けのモデルSやモデルX、モデル3、モデルY向けに、高容量の円筒形リチウムイオン電池を生産する一方、CATL上海工場ではモデル3やモデルY向けに、安全性が高く低コストなLFPバッテリーを生産している。
認定を受けた日本の電池メーカーから電池を調達し、海外で組み立てる場合には評価の対象となるため、特に中国車、欧州車だからといって輸入車を排除するものではないという。
まずは補助金が上がったクルマから見ていこう。軽EVや一部の高級EVが評価を上げているのが特徴だ。
補助金が上がった主なクルマは以下の通り。
ホンダN-ONE e:=57万4000円→58万円
ホンダN-VAN e:=57万4000円→58万円
日産サクラ=57万4000円→58万円
三菱eKクロスEV=56万8000円→57万4000円
三菱ミニキャブEV=56万8000円→57万4000円
三菱アウトランダーPHEV=83万円→84万円
スズキeエブリイ=56万2000円→56万8000円
テスラモデルS=69万6000円→101万6000円
テスラモデルX=53万6000円→101万6000円
ジープグランドチェロキー=47万2000円→67万2000円
FCEVについては2026年度以降に最大255万円から最大150万円に減額。これは、日米関税交渉での合意や、EVとの補助額のバランスを考慮したものだ。
クラウンFCEV=136万3000円→150万円
トヨタMIRAI=145万3000円→150万円
一方で、補助金が大きく下がったモデルも少なくない。
ダイハツe-ハイゼットカーゴ=55万6000円→35万6000円
ダイハツe-アトレー=55万6000円→35万6000円
ヒョンデKONA=67万円→37万~47万円
BYD各モデル=35万円→15万円
ホンダCR-V e:FCEV=255万円→150万円
特に中国EV、韓国EVの大幅減額はインパクト大で、評価基準変更の影響を強く受けた形だ。BYDは、バッテリーやモーターに使われる重要鉱物の調達において、特定国への依存度が高いと評価され、補助金が一律15万円まで大幅に減額された。これは、バッテリーのサプライチェーンの把握や、重要鉱物の調達リスク、特定国への依存度が重視された結果といえる。
またダイハツ、トヨタ、スズキで共同開発した軽商用BEVは4月以降の補助金額に大きな差が出た。スズキeエブリイは56万2000円→56万8000円、ダイハツe-ハイゼットカーゴは55万6000円→35万6000円、トヨタピクシスバンは58万円→58万円と、ダイハツだけが大幅減額となっている。


コメント
コメントの使い方