ビークロス/1997~2000年
5台の中古車が流通しているのがビークロス。ミドルサイズSUVのビークロスは1997~2000年にかけて発売された。
デザインはベルギーにあるIEE(いすゞ・ヨーロッパ・エンジニアリング)で行われ、エクステリアデザインのキーデザインはサイモン・コックスが行い、元日産自動車専務執行役員・デザイン本部長を務めた中村史郎氏がチーフデザイナーとなり、完成にこぎつけた。
シャシー、プラットフォームはビッグホーンのものが流用され、エンジンもビッグホーンに搭載されていた215ps/29.0kgmの3.2L、V6が積まれ、4速ATを組み合わせている。
リアゲートは背面タイヤのようなデザインが施されており、後方視界が悪かったため、リアカメラ連動型モニターを搭載するなどハイテク化も注目のポイントだ。
ハイテク化といえば、搭載されている4WDシステムはTODと呼ばれる電子制御のトルクスプリット式のフルタイム4WDだった。
現在、ビークロスの中古車の価格帯は約49万~約98万円とすべて100万円以下で購入可能となっている。個性派SUVの先駆けとなったビークロスがこの価格で購入できるのも今のうちかもしれない。
いすゞの中古車はあまり暴騰していないので今がチャンス!
かつてはサーキットを沸かし、その後いち早くSUV路線へと転換したいすゞ。そのいすゞが手がけた乗用車の中古車は残り少なくなっている。
しかし、ほかの名車に比べると、中古車価格が高騰していないことにお気付きだろうか?
丸目のハンドメイドの117クーペにしても500万円以下、ベレットGTタイプRも400万円前後、初代ピアッツァも100万円台、ビークロスも100万円以下と、数年前と比べると少々高くなっているかなという程度で、他メーカーの名車と比べ暴騰している印象はあまりない。
いくつかの旧車専門店に聞いてみたが、その要因として考えられるのは、「いすゞ車は、海外での人気はさほど高くなく、特にアメリカでの需要が高くないので、外国人バイヤーが日本に来て買い漁ることもないからではないか」という。
しかし、いつ触手が伸びて価格が高騰するかわからない。この落ち着いた相場の今こそ購入のチャンスといえるだろう。
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