乗り物系究極の専門誌 『バスマガジン』の世界へようこそ

■バスマニアの生態

 『バスマガジン』は、メーカーや事業者などいわゆるバス関連事業者の方々だけでなく、「バスが好きなマニアの皆さん」にも読んでいただいています。

 もちろん、マニアでバス関連企業にお勤めの方も多数います。

 さて、自動車であるバスは同じ公共交通機関である鉄道とは異なり、乗用車と同じ道路を走ります。

 それはレールの上を走るような限定的なものではなく、極端な言い方をすれば、(路線情報を持っていない人には)どこをどう走ってどこへ行くのかわからない、という乗り物です。

 それだけにバス車両が持つ情報は重要であり、バスマニアにとっては“このバスが発している情報”を少しでも多く把握することで、1台のバスのプロファイルを知ろうとします。

 何年式か。ボディとエンジンはどこ製か。改装歴は。カラーリングは。シートは。エンブレムは。窓やドア、ミラーやライトの造形は。

 前述のとおり、ほとんどがワンオフのバス車両は、外観だけでも多くの個別情報を持っており、それを一瞬でどれだけ見分けて受信できるかが、多くのバスマニアの得意とするところであり、歓びでもあります。

 バスマニアには、乗ることが好きな人も(乗りバス)、写真を撮ることが好きな人も(撮りバス)いますが、いずれの場合もバスの出自や“いま”を知ることを活動原理としているようです。

 バスマニアはコンパクトデジタルカメラやスマホを常に携帯しておき、バスを見かけたらとりあえず撮り、時間があったら積極的に乗る、という性質を持っているようです。

 さらに言えば、バスには電車と自動車を合わせたような魅力があります。電車のような公共性、定期性を持ち、自動車のように自在に道路を走るわけですね。だからこそバスマニアには、同時に高濃度な電車好きも車好きもたくさんおります。

特殊な車両や路線の取材ではバスマニアと一緒になることはしばしばある。バスの出自や歴史について編集部員より詳しい方々もいて、取材現場でバス話に花が咲くことも……
特殊な車両や路線の取材ではバスマニアと一緒になることはしばしばある。バスの出自や歴史について編集部員より詳しい方々もいて、取材現場でバス話に花が咲くことも……

■最新号vol.83も面白くて役立つ情報が満載

 2017年初夏の時点で、バス&トラック業界は大騒ぎであるのはご存じでしょうか。

 大型自動車を取り巻く排出ガス&燃費基準の強化、いわゆる「ポストポスト新長期規制」の施行が直前に迫っており、2016年から2017年にかけて、大型車メーカーは新型車の発表で大忙しでした。

 そうしたなか、この5月に登場した三菱ふそうの大型高速・観光バス、エアロエースとエアロクィーンのモデルチェンジは大きなニュースです。

 好評発売中の『バスマガジン』83号では、この新型車両をメーカーの研究所で徹底解析。近日中に国内で走り出すであろう車両を詳細に紹介しています。

 そのほか、この春に24年ぶり(!)にモデルチェンジしたトヨタコースターの導入事業者の紹介、中国メーカーの車両をベースに製作された8m車、オノエンスターの試乗インプレッション、JRの最高級高速バス、ドリームルリエのお披露目など、最新のバス情報を盛りだくさんに紹介しています。

 また、『バスマガジン』では多くの人気連載を展開しています。

 1事業者を詳しく紹介する「バス事業者訪問」は、今回は京都バスを取り上げ、都道府県別のバス事情を詳解する「全方位レポート」は三重県を紹介しています。

 さて、いかがでしょうか。ここまで読んだ皆さんは、すっかりバスの世界に魅了されてきたはず。

 少なくとも身近なバスマニアたちに親しみを感じている頃ではありませんか。想いがほとばしりすぎて若干引かれているような気もしないでもありませんが、本企画担当は満足しています。

 バスマニアたちはとてもデリケートです。見かけたら優しく「新型エアロクィーン、かっこいいよね」と話しかけてあげてください。きっと4時間くらいお気に入りのバスの魅力について語ってくれるはずです。

『バスマガジン』Vol.83は2017年5月27日より全国書店・ネット書店等で発売中です!

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