乗り物系究極の専門誌 『バスマガジン』の世界へようこそ


 「『バスマガジン』の魅力を紹介してほしい」。

 ベストカーWeb編集長より突然の依頼を受け、よーしがってん、と引き受けたバスマガジン編集特派員。

 何しろ数ある乗り物系専門誌の中でもマニアック具合ではなかなか右に出るものがいない「バス」の専門誌。

 ここは腕に寄りをかけて、濃いエキスの中からさらに濃厚なところを皆さまにご紹介しましょう! 皆さん、めくるめくバスの世界へようこそ!!

 文&写真:バスマガジン編集部


■バスの趣味雑誌『バスマガジン』を知っているか!?

 クルマはもちろん鉄道、航空機、船舶などなど、世に乗り物ファンは多けれど、そのなかで「バス」というセグメントにヒットした人たちに向け、丸ごと1冊バス情報を満載している専門誌が『バスマガジン』です。

 バスには路線バスや観光バス、高速バスやコミュニティバスといったさまざまな運行形態があり、またメーカーで製造される車両にも大・中・小の各サイズのほか、幅広・狭、背高・低などさまざまなバリエーションや多数のオプションが設定されています。

 バス事業者は、運行状況に合わせてバスを調達しますから、バス1台1台に生い立ちがあり、歴史があるのです。極論すれば、どれもこの世にたった1台のバス、といっても過言でないほどです。

 そんなバスに愛情を寄せ、乗ったり撮ったり、調べたり探したり拝んだり、触ったり嗅いだりして楽しむ趣味人たちと交流し、さまざまなバス情報を発信しています。

 ちなみに奇数月(1月、3月、5月、7月、9月、11月の各27日)の隔月誌なので年6回発行。一冊1430円(税別)でけっこう売れています。はい。

三菱ふそうが正式に国内導入販売を開始したメルセデス・ベンツ製の連節バス「シターロG」。80号では表&裏表紙に全長18mのボディを掲載するという大胆なデザインが好評だった

■バスの専門誌にはどんな情報が載ってるの?

 バスの(利用者への)“送り手”となる業種は基本的にふたつあります。ひとつがバスを造っているメーカーであり、もうひとつがバスを運行させる事業者です。

 バス利用者は事業者が運行するバスに乗って移動する、というのが普通の図式となります。

 『バスマガジン』は、主に“送り手”2業者からの情報を発信し、その周辺で利用者の情報、街や地域、自治体の情報、道路の情報、バスを取り巻く団体の情報などにより誌面を展開しています。

 メーカーからの情報とは、いわゆる“ハードウエア”。これは『ベストカー』などクルマ雑誌の誌面に似ています。

 最近の『バスマガジン』では、トヨタの燃料電池バスのロードインプレッションやいすゞの大型路線バス、エルガのテストコース試乗記、三菱ふそうの高速・観光バスのニューモデル、エアロエース&エアロクィーンの新車紹介といった記事を美しい写真とともに紹介しています。

 一方、事業者からの情報は最新の車両というよりも、事業者が日常的に行っているバスの運行についての情報を紹介するものです。

 バスの走行ルートをはじめ、バスのボディカラー、シート配列、仕様、料金授受形態、方向幕といった運行装備品などを詳細に取材して記事にしています。

 そのほか、バス路線のルート乗り潰しや廃車紹介など、公共交通機関としてのバスにおいては趣味性に関わらず、日常生活に密着したさまざまな情報や現象があり、そこに興味を抱く読者に向けての企画を練って紹介しています。

 こう書くとお堅い記事ばかりに感じられますが(というか興味のない人にはお経か呪文のように見えるでしょうが)、『バスマガジン』は硬軟織り交ぜた誌面展開が持ち味です。

 例えば、はとバスの入社式を取材して新人バスガイドを紹介したり、編集部員が豪華夜行バスに試乗する体当たりレポートなど、ライトなファンにも楽しく読める記事も掲載しています。

 「バスには興味があるんだけど専門誌を買うってところまではちょっと……」というシャイなあなた! いい機会なのでぜひ目の前の禁断の扉を開けてみよう!(禁断なのかよ)

東京都交通局(都バス)が導入した燃料電池(FC)バスも公道試乗。信頼性のあるジャーナリストによるインプレッションは当然だが、編集スタッフも試乗してパワー感や操縦性、乗り心地など多角度から情報を発信している

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