■ダイハツ ムーヴ(価格帯 113万3000~178万2000円)
最後に軽ハイトワゴンジャンルにおいて、ワゴンRに続いて古い歴史を持つムーヴ。
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そのため、使い勝手のよさは極められており、90度まで開くドアにより、乗り降りや大きな荷物の出し入れがスムーズにでき、たくさんの収納スペースも備える。
走りに関しても、軽量高剛性ボディやサスペンションがいい仕事をしており、乗り心地やハンドリングが意外といい。
しかし、土台がしっかりできているだけに、先進安全装備系が弱いのが気になる。
緊急ブレーキを含む安全装備(スマートアシストIII)は全車に標準採用すべきだ。先進運転支援も車線逸脱警報のみ。
現行モデルは2014年登場と古く、そろそろモデルチェンジのタイミングだ。これ以上時代遅れにならないよう、ベンチマークにキャッチアップしていく必要があるだろう。
●採点結果
・ホンダ N-WGN……100点
・日産/三菱 デイズ/eKワゴン……95点
・スズキ ワゴンR……80点
・ダイハツ ムーヴ……80点
【番外コラム】セダンモデルは一騎打ち! スズキ アルトvsダイハツ ミライース 軍配はどちらに?
(TEXT/片岡英明)
550cc時代に数多くの神話を築いたベーシック軽自動車がアルトだ。街乗り中心の下駄グルマとして好評を博したが、2011年秋にダイハツがミライースを出すと主役の座を奪われた。
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そこで現行の8代目モデルは本気の取り組みを見せ、燃費がいいだけでなく走りの質感も高めている。
ライバルのミライースは2017年に第2世代にバトンを託した。現実味のない燃費競争を避け、実際の走行シーンでの安心感のある走りと経済性の高さを売りにしている。
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走りのスポーティさやCVTの仕上がりなどで一歩リードするのはアルトだ。運転が楽しい5速MTや2ペダル5速MTのAGSも設定した。
が、ミライースはデジタルメーターが見やすいし、装備も操作しやすいなど、実用性能は一歩上をいく。キャビンは後席でも開放感があり、シートヒーターが前2席にあるのも親切。荷室のビジネスデッキボードなども重宝する。
先進安全装備は両車とも並みのレベルだが、買い得感は高いと言える。走り重視で選ぶならアルト、街中中心の快適性ならミライースの上級グレードをお薦めする。
●採点結果
・ダイハツ ミライース……85点
・スズキ アルト……83点
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