『曲がる、進む、止まるが超リニア』 カートでもてぎを7時間走る!? K-TAIは『車の原点』だ!!

『曲がる、進む、止まるが超リニア』 カートでもてぎを7時間走る!? K-TAIは『車の原点』だ!!

みなさんは『K-TAI』をご存じだろうか。スーパーGTと同じツインリンクもてぎの本コースをカートで7時間も走る。ほかにはない“ちょっとぶっ飛んだレース”の決勝が8月6日に行われた。そこには、参加台数計110台超の人々を惹きつける『車の楽しさの原点』が詰まっていた!!

文:ベストカーWEB編集部/写真:大島康広



そもそもK-TAIって何? 使われるカートやドライバーの装備品は?


K-TAIに参加可能な“マシン”は、ごく一般的な4ストロークエンジンのスポーツカート。エンジンは主催者側が指定したなかから選べ、ホンダ製かスバル製が大半を占める。


ホンダの汎用エンジン『GX270』。エンジンは排気量270cc以下が参戦可能

こちらは、今回筆者が走ったカートのエンジンで、機種名は『GX270』。高圧洗浄機など各種作業用機械に使われ、人々の生活を支えている汎用エンジンは、カートのエンジンとしても活躍しているのだ。

エンジンそのものの最高出力は、馬力でいうと9ps程度。それでも、軽量なカートに、このエンジンを載せて、もてぎのストレートを疾走すれば、その最高速は110km/hにも達する。

ドライバーは、ヘルメットとグローブ、シューズ、レーシングスーツ(カート用)に、肋骨を守るリブプロテクターの装着が義務。ライセンスは、もてぎのK-TAI限定ライセンスでもOKで、A級ライセンスがなくても出走できる手軽さもある。

K-TAIは車の原点を味わう“スポーツ”


決勝当日は晴れ。1台につき、3〜4名のドライバーが交代で7時間のレースを走りきる。

ちなみに、予選グリッドはくじ引きで決定。総勢110台超のカートがコースを走るため、上位と下位の2ブロックに分け、時差をつけてスタートする。

さらに、ピットストップでは5分間の滞在が義務。仮にコースアウトしても回収車の救出によってレース続行できるなど、『初心者でも最後まで楽しめる』ことがK-TAIならではの魅力だ。


1コーナーは大混雑!! 真夏のもてぎを総勢110台超のカートが駆ける!!

走り出すと、何もかもがダイレクト。目の前は、スーパーGT中継で見る景色そのまま。体にかかるGも、風も、エンジン音も、すべてが直接伝わってくる。

そして、ハンドルを切れば、市販車とは比にならないほどカートは向きを変え、ハンドルやブレーキを不用意に操作すれば即座にスピンしてしまう。


カートにスピンやコースアウトは付きもの。自力で復帰できない場合は救出車が駆けつけてくれる

当たり前のことなのだが、「あぁ、カートってABSもパワステも何もないんだよな」、「車って本来、こういう動きをするんだよな」。そんなことが実感を持って伝わってくる。

冒頭でも触れたとおり、最高速は約110km/hだ。たかが110km/hと思うなかれ。想像してみてほしい。バイクで高速道路を走ったことがある人ならわかるだろう。車で高速道路を走る時とは、比べものにならないほどスピードを感じるはずだ。しかも、カートはバイクより遥かに視点が低い。

ほとんど地面に座っているような位置から感じる110km/hというスピードは、とてつもない速さに感じる。


ドライバーはご覧の着座位置。そのスピード感は速度以上

「モータースポーツは純粋なスポーツではない」。そんなふうに考える人もいる。でも、カートで7時間走り終えれば、体中汗だくで腕も筋肉痛。全身にはスポーツをした後に味わう、“あの心地よい疲労感”が漂う。

「モータースポーツは立派なスポーツなのだな」。そう身を持って感じながら、なぜか自分が初めて車のハンドルを握った時の感覚を思い出した。

筆者はK-TAIに出たのも2、3回程度。レース経験などほとんどない20代の初心者。いっぽうで、この大会には第1回日本グランプリに出走したレジェンドドライバーの津々見友彦氏(75)なども参戦している。

初心者から上級者まで、老若男女が楽しめるのは、カートが車の原点的楽しさを持っているからこそ。

心地よい疲労感とともに愛車で帰路に付くと、“普通の車”が、いつも以上に頼もしく感じた。

※K-TAIの参加料金などの詳細はこちら
カート1台の価格はエンジン込みで60万円程度が相場。

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