レクサス最小SUV 「UX」は安くて楽しくてちゃんと「レクサス」しているか?

UXにはガソリンモデルが似合う

 UXには、2リッターガソリン4気筒と2リッターガソリン4気筒ハイブリッドの2つが用意されている。ハイブリッドの魅力は、優れた燃費(WLTCモードで22.8km/L ※UX250h 2WD)とスムーズな加速性能だ。静かに悠々と走る様子は、レクサスの強みである静粛性と相まって、一層、質の高いSUVに見せてくれる。

2.0リッターエンジン+モーターのUX250hは、常に静かで高級感がある。加速性能もよく、静か、かつなめらかに加速できるモデルだ

 またガソリンモデルは、174ps/21.3kgfmのパフォーマンスを誇り、燃費はWLTCモードで16.4km/L(※UX200)。Direct Shift-CVT (ギヤ機構付自動無段変速機)による加速も気持ちが良い。

2.0リッターガソリンエンジンモデルのUX200は、動力性能も十分かつ、加速も気持ちが良いモデルだ

 なお、このハイブリッドとガソリンエンジンは、新型ハリアーのエンジンの型番と同じ。つまり、より大きく重たいボディのハリアーを悠々と走らせることができる、という、UXとしては余裕があるエンジンなのだ。

 ちなみに、UX250h(2WD)は税込433万円、UX200(2WD)は397万円と、ハイブリッドとガソリンの価格差は、約36万円だ。

 UXに適したパワートレインは、ガソリンエンジンか、それともハイブリッドか、と聞かれれば、おすすめするのはガソリンの方だ。

 その理由は、このガソリンエンジンが想像以上にパワフルで、1470kgのUXの車体を、楽々と加速させる動力性能を持っているからだ。ハイブリッドは1550kgと約80kg重たくなる。その分、クルマの動きは、まったりと、安定志向になるが、レクサスの弟分的な立ち位置にいるUXには、元気に走る姿の方がキャラクターに合うように思う。価格も36万円安く、燃費も2リッターにしてはいい。

 UXはしっかりとレクサスの一端を担うキャラクターをもっていると思う。内装のデザインにはさらに工夫が欲しいところだが、UXは、十分に「レクサスしている」コンパクトクロスオーバーSUVだ。

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