とにかくマニアックなレースである「スーパー耐久」をどうしても皆さんに見てほしい。その思いだけで担当がページを作りました。
そして勢い余ってベストカーは社史として前代未聞の、国内格式レースの公式プログラムの製作にも進出してしまいました。魅力いっぱいの9月2日〜3日の富士スピードウェイ「富士SUPER TEC10時間耐久レース」をお見逃しなく!!
文:ベストカーWEB編集部/写真:塩川雅人
■スーパー耐久は清宮くんと陽岱鋼選手が同じグランドに立つ!?
スーパー耐久という超マニアックなレースがあるのをご存じだろうか?文字どおり「スーパー」な「耐久」レースで、担当個人的には日本のレースカテゴリーで今一番アツいレースなのだ(ちょいと地味なんですけどそこがまたいいのです)。
スーパー耐久は年間6戦開催され、そのほとんどが3時間ほどの耐久レース。年に1回だけ超長時間の耐久レースが開催されている。
その年に1回の超長時間レースが今度の週末、9月2日(土)と9月3日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催される10時間耐久レースである「富士SUPER TEC」だ。
耐久レースの見所はたくさんあるがまずはマシンが凄い。大人気のスーパーGTもその性能は世界的に見てもかなり高い領域に上り詰めているレースだけれど、GT500クラスのマシンはどう見ても市販車とは異なる。
レギュレーションを遵守して速さのみを追求すると市販車の面影は残しつつも、実質的にはまったく市販車と別物のクルマができあがる。もちろんそれはそれで全然”アリ”なのだが、市販車の延長線上にレーシングカーっていてほしいワケですよ。
そんな人にオススメなのがスーパー耐久。
ST-X(日産GT-R/フェラーリ488/ポルシェ911など)、ST-Z(FIA GT4マシンだが現在参戦なし)、ST-TCR(FIA TCR車両のシビック/VW ゴルフ/アウディRS3)、ST-1~ST-5(ランサーエボリューション/WRX STI/フェアレディZ/レクサスRC350/ホンダフィットなどの市販車に近い車両)。
という全8クラスで争われるのだが、参戦マシンも市販車からの改造が厳しく制限されており、市販車の骨格やエンジンの搭載が義務のFIA GT3(ST-Xクラス)マシンを筆頭に、1500ccのコンパクトカー(ST-5クラス)までがエントリー。
スリックタイヤと吸排気系、足回りなどをチューニングされた市販車のルックスを保ったクルマたちが凄まじいサウンドとともに走る。しかもレースによっては混走するからこれまた面白い。
サーキットによってはラップタイム差が1周あたり30秒も違うクルマが混走する、これっていったいどういうことかというとですね……。
では、野球で例えましょう。NPB、社会人野球、東都大学リーグ、高校野球の選手が混在してプレーしている感じ。伝わりますか、このごちゃ混ぜ感。
ピッチャーが田嶋大樹選手(JR東日本)でバッターが清宮くん(早稲田実業高校with金属バット)、そしてランナーが陽岱鋼選手(読売ジャイアンツ)みたいなそんな感じ。担当G党ですが、このメンバーが同じ球場でプレイしていたら燃えます。
さらにいうとおじさん世代には嬉しい「ちょっと懐かしい」大物ドライバーも参戦したりするわけです。F1ドライバーだった中野信治選手、さらにベストカーでおなじみの脇阪寿一選手も出場したり。
上の野球の例えに追加するならG党なら槇原さんとか入れてください。虎党でしたら桧山さんとか入れてください。
もちろんクラスが違えば直接的な対決にはならないけれど、同じコース上をたくさんの台数が走るからコーナーなどでは避けたり、譲ったりとなかなか大変なことに。そのごった煮感は一度見ると病みつきになること間違いなし。
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