純粋な2シータースポーツモデルが減る国産車。そのなかでも軽自動車界で頑張る2大スポーツがある。それがホンダS660と今回紹介するダイハツコペンだ。
硬派なS660に対して少し”カワイイ”イメージのあったコペンだが、ここにきてコペンを”硬派”なイメージにイメチェンするキットが登場した。お値段90万円のその豪華キットに迫ろう。
文:ベストカー編集部
写真:Dスポーツ
ベストカー2017年9月10日号
軽自動車に95万円ボディの価値は高し
2014年6月のデビューから早くも3年が経過し、ここのところいささか話題の少なかった軽オープン2シーター、ダイハツコペンのちょっと気になるニュースが7月18日に発表された。
ダイハツ車のカスタマイズドレスアップパーツを専門に手がけているDスポーツから、コペン用のカーボン製ボディキット「COPEN 400 TDC」の発売がアナウンスされたのだ。
価格は95万円(税抜き)で、9月から受注開始。30セットの数量限定発売となる。
今回、用意されるキットはコペンローブ用のみだが、このカーボンパーツを装着すると、ややカジュアルなコペンのエクステリアがかなりスパルタンで精悍な印象に変わるのがおわかりいただけると思う。
ガバッと開口部が大きく拡大されたフロントバンパーによって、スポーツモデルとしての印象度も強められている。なお、キットに同梱されるパーツ類はボンネットに前後フェンダー、トランクリッド、サイドステップ、前後バンパーだ。
通常、リアフェンダーはモノコックボディと一体化しているため、ボディを切断でもしないかぎり交換はできない。
しかし、ご存じのようにコペンの場合はダイハツのドレスフォーメーション(脱着構造)を採用しており、前後フェンダーはボルトで固定されていることから簡単に交換できるというワケ。
また、ウインカーやヘッドライトなどの灯火類は、そのまま純正を利用できるのも大きなメリットだ。
ご記憶の読者の方もいるかもしれないが、そもそも2年前の「東京オートサロン2015」のダイハツブースに出展されていたコンセプトカー、「COPEN Robe×TAMON DESIGN」が今回のキットの発端となっている。
この時のコンセプトカーは「TAMON DESIGN」(本社・三重県多気町)がデザインを手がけ、エクステリアはワイド感と低重心を強調しており、オートサロン会場内でも来場者からの注目を集めていた。
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