【横浜銀蝿40th】中古車屋の熱き日々 「左スライドドアで子供の安全守ろうぜ!!」 ~翔 クルマ愛を語る(後編)


銀蝿は「ハコスカ」でいたい

 銀蝿の40周年に際して、大好きなクルマに喩えて思うことがあるという。昭和40年代に生産され、一世を風靡したスカイラインの3代目のこと。角ばった箱型の形状から「ハコスカ」の愛称を持つ名車だ。

「銀蝿って、ハコスカでいたいなって思うのね。街をハコスカが走っていると、みんなが『おおっ』てなるじゃない。今のクルマのように性能がいいわけじゃない。ただ、そこに味があって、必ずみんなが見て、いいなって思う。ただの中古車は古いクルマのことだけど、ハコスカは見た時の存在感がある。銀蝿はそんな存在でいたい」


「昭和はこうだったよねって思いを託したのが『昭和火の玉ボーイ』。そういう歌を残したい」 写真:中里慎一郎

 クルマは今でも、身近な存在だ。ただ、ここ数年、クルマ熱は昔よりも冷めていた。乗っていたベンツのSLが最近壊れてしまったので新たなクルマを買おうとしているところだが、現状は地元を移動するにはスズキの軽自動車で十分。周囲に刺激を与えてくれるようなクルマを乗っている人がいないのも理由だった。

「ただ、今回の取材を受けて、歴代のクルマを振り返っていると、またクルマ熱に火が付いちゃった(笑)」

“ベストカー”はやっぱりコルベット

 それで、コルベットを探し始めたという。乗り継いだ愛車の中で、“ベストカー”がやはりコルベットだった。

「関西にいる仲間に、ちょっと探してよと聞いたら、『兄貴、腰痛くなるから大丈夫ですか』って言われて。そこで、はっと気が付いて。いま62歳。これが、コルベットに乗るラストチャンスかなあって」

 今年7月28日、銀蝿はNHKの歌番組「うたコン」に生出演し、NHKホールのステージに立った。銀蝿にとっては憧れの場所。人気絶頂の3年3カ月の活動期間中、出演が叶わなかったのが紅白歌合戦だったからだ。話題曲『ツッパリHigh School Rock‘n Roll(在宅自粛編)』を歌う前に語られたのは、そんな紅白への思いだった。

 銀蝿は、コンサートを関東近辺の会場で行う時は、メンバー自らが車を運転して行く「現地集合・現地解散」が基本だ。来春から全国6カ所を回る「横浜銀蝿40th コンサートツアー2020~It’s Only Rock’n Roll集会 完全復活編 Johnny All Right!~」でも、近場はクルマで駆け付ける予定。年末の紅白も出場することになったら、ぜひともコルベットで乗り付けたいところだが…。

「実はね、そのNHKホールでやったときも、『コロナで密になるから、すみません1台で来てください』って言われて(笑)」

 紅白も来春のツアーでも、クルマで颯爽と会場に乗り付けるメンバーの姿が見たい。

9月24日発売のシングル『昭和火の玉ボーイ』。カップリングには『ツッパリ High School Rock‘n Roll(在宅自粛編)』を収録 https://kingeshop.jp/shop/pages/yg40shtb.aspx

横浜銀蝿のメンバー4人が自らの人生を語った『ぶっちぎり最終章』(講談社)