ホンダオデッセイフィールドデッキ
販売期間:1996年~1999年
価格:269万6000~277万8000円(1996年)
ミニバンブームの火付け役であるオデッセイは1994年にデビュー。その2年後の1996年にマイナーチェンジを受けたのだが、同時にポップアップルーフを備えたフィールドデッキを追加設定。
フィールドデッキは大人2人のベッドスペース確保し、前後両方からデッキスペースに昇降できるがセールスポイントだった。また、テント部にはウェットスーツの素材を使っていたので、防水性に優れていた。
このルーフはホンダの関連会社であるホンダ特装が開発を担当。ボンゴフレンディの後追いではあったが、当時最も売れているミニバンにポップアップルーフを採用したのはインパクト絶大だった。
Sタイプ、Mタイプの両グレードに設定され、Sベースは61万1000円の269万6000円、Mベースは54万3000円の277万8000円という価格設定だった。ただ、この価格差はユーザーにとって高く映ったようだ。
ただ、オデッセイフィールドデッキは1998年に改良されているので、ホンダとしてはある程度評価していたのだろう。
オデッセイフィールドデッキは、日本で販売された唯一のBOXタイプミニバンではないポップアップルーフ装着車となっている。
ホンダステップワゴンフィールドデッキ
販売期間:1998年
価格:228万8000~265万8000円(1998年)
基本的にポップアップルーフの仕様はオデッセイと同じ。大人2人がゆったりと就寝できるスペースを確保している。
ボンゴフレンディのオートフリートップ仕様車では、全高が2mを超えていたのに対し、ステップワゴンフィールドデッキは、4WDでも1970mmに抑えていた。
ルーフを競り上げた状態は、BOXタイプミニバンのステップワゴンのほうが座りがよく見ていてシックリとくる。
228万8000円から購入できる価格設定も絶妙で、好きな人にとっては買い得感が高かった。ただ、当時の年間販売目標は1000台となっていたものの、ステップワゴンフィールドデッキが売れまくった、という記憶はない。
現行ステップワゴンは『わくわくゲート』を採用して話題になったが、次期モデルではフィールドデッキ仕様もありなのでは?
メルセデスベンツV220dマルコポーロ ホライゾン
販売期間:2020年~
価格:938万円
自動車メーカーが純正装着するポップアップルーフモデルを2020年9月現在、新車で購入できるのは、メルセデスベンツV220dマルコポーロホライゾンのみとなっている。このクルマは2020年5月にVクラスに追加されたモデルだ。
電動ポップアップルーフは、ボンゴフレンディやオデッセイフィールドデッキなどと同じタイプながら、ボディの大きさを生かして、フルフラットにしたフロア、ルーフで最大5人の大人の就寝スペースを確保しているのが凄い。
価格は938万円と目が飛び出るほどの高額で、一般庶民には高嶺の花なのが玉に瑕だが、設定したメルセデスを称賛したい。
日本車が先鞭をつけていた技術を現代にメルセデスが復活させたというのがなんだか負けたような気になるのは気のせいだろうか?
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