ここからが正念場
しかし、2シーターの新生フェアレディZは、日産の傾いた経営を立て直してくれるものではない。新生Zは、日産を取り巻く空気を換えるきっかけに過ぎないだろう。やはり、企業としてやるべきことは、売れるクルマを出すことに尽きる。その積み重ねで顧客から信頼され、日産は強くなる。
例えば、インド市場向けのコンパクトSUV「マグナイト」を国内導入する、というのはどうだろうか。ロッキー/ライズとほぼ同じ全長のコンパクトさで、デザインもよく、キックスにはない魅力を持つ「マグナイト」は、日本でも出せば、必ず売れる。「パオ」や「フィガロ」のような、日産のパイクカーがとった販売作戦のように、期間限定や台数限定販売の形でもいい。
ここからが正念場だ。おそらく、あと数週間ほどで、まさに社運を賭けた日産の新型車たちが、続々と国内デビューするだろう。日産のアウトプットを見ることができる日を楽しみにしている。
コメント
コメントの使い方