今年売れてるクルマをザッと見てみると、(2017年1〜10月の平均月販台数は)ホンダN-BOXが1万7902.8台、ダイハツタントが1万2335.6台、日産ノートが1万2376.0台、アクアが1万68.4台と、1カ月で平均1万台以上売るクルマがぽこぽこあったりします。すばらしい。
しかしそのいっぽうで、月販平均400台に満たないクルマもたくさんあります。超高級車だったりスーパースポーツだったり、あるいは超先進技術車だったらその数字にも納得ですが、なかにはかなり本気で「売れる」と思って発売した車種もたくさんあります。
売れない事情や理由はあれど、そうしたクルマにも魅力的なモデルはたくさんある。そうした信念に基づき、販売台数の少ないクルマにエールを送るつもりで本記事をお届けいたします。
みんないいクルマです。できれば購入候補の末席に加えてみてはいかがでしょうか。
文:ベストカーWeb編集部
■ホンダ ジェイド 2017年1〜10月平均月販台数 177.9台
2012年に中国市場へ投入され、2015年2月から日本市場で発売開始。
ハイブリッド専用ミニバン(3列シートの6人乗り車)としてデビューしたが、やや価格が高いこともあっていきなり苦戦。同年5月には早くもテコ入れとして「RS」グレードを投入(こういう「ちょっとズレた対応」、ホンダだなぁ……という感じがしますが)。
やはりというかなんというか、特に販売は回復せず現在も販売は低迷。
乗ってみると走行性能は高いし燃費がいいし、それなりにスタイリッシュであるものの、中途半端ではあるよなあと思ってしまう。
ホンダのこのクラスはストリーム、アヴァンシア、エディックスと苦戦→絶版続きで「鬼門」といっていいカテゴリーではあるものの、めげずに新モデルを投入し続けるホンダのことを思うと「がんばって!」と声をかけたくなる。
■スズキ バレーノ 2017年1〜10月平均月販台数 371.1台
スイフトやソリオが好調なのでつい「最近スズキの登録車って調子いいよね」と思いがちだが、この手の企画の本命と言っても過言ではないバレーノこそスズキの登録車の真骨頂だと本企画担当は思っています。なにしろインド製。
マネサール工場で生産される世界戦略車だ。「スイフトよりちょっと広くてちょっとスタイリッシュ(全高が低い)なモデルがほしい」という要求に応えるかたちで導入された。
実際そのとおりの性能を持っているし、走行性能やクオリティも他の国産車と同程度のレベルに達しているものの、なにしろマイナー車種であるうえにインド製という強烈なメッセージ製もあって販売は苦戦中。
独特すぎるスタイリングとインド製世界戦略車というオリジナリティ溢れるラインアップをぜひ維持してほしいので、(販売中止にならないために)もうちょっと売れてほしい。
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