【レクサス、シーマ…】売れてない車の事情と言い分とは? 2017年度版

■8位 レクサスIS350 254台

 レクサスの定番のひとつのスポーティセダンISの「350」がランクイン。

 ISの価値はコンパクトなボディのFRセダンであることだ。そのため、FRらしい軽快な走りを求めるユーザーには、同じガソリン車でも2LのダウンサイズターボであるIS300の方が魅力的に映るのではないかと分析する。

 しかも、IS350の予算があれば、わずかな負担で1クラス上のGSのエントリーとなるGS300にも手が届くのも悩みどころだ。

 ただコンパクトセダン+V6エンジンという選択で得られる、滑らかな走りとトルクに物を言わせた加速も悪くない。それだけにIS350は、通好みの選択となっているのだろう。

 なお前述の「GS」と同じくこちらも細かく排気量ごとに販売台数の届け出が分けられており、「IS」全体を合計すると暦年販売台数は6277台となる。

■7位 三菱i-MiEV 191台

 「まだ売っていたんだ」と思ったあなたは、要注目。それどころか2016年12月にはパドルシフトで操作可能な6段階の回生ブレーキ機能を搭載するなど、昨今のEVニーズをしっかりくみ取ったアップデートも行われている現役バリバリなのだ。

 ライバルとなる日産リーフは確かに凄い。しかし200万円台の価格、軽サイズとRRによる取り回しのよさ、愛嬌あるスタイルなど、生活EVとしての魅力は十分にあると思うのだが……。

 またEVバンのミニキャブ・ミーブ バンも販売中。こちらもお忘れなく(商用車登録のためこちらにはランクインせず)。

■6位 レクサスRC350 135台

 「またレクサスか」と思ったあなた、そのとおりですすみません。

 グレードごとの届け出ではなく車種ひとまとめに集計しろよと本企画担当も思ったのですが、こうした届け出方法を行っているのはレクサスだけであり、そういう届け出方法も含めてレクサスの販売戦略なのだろうな(量販車種だと思われたくない)、と考えると、ならそのとおり「売れてない車」として扱うべきかなとも思うのでご辛抱ください。

 さて。国産唯一のラグジュアリークーペの3.5LのV6エンジンを搭載したトップグレード「RC350」が6位にランクイン。

 一般的にラグジュアリークーペのユーザーの年齢層が高めで、そのスタイルに惹かれて購入する人が多い。

 またエンジン以外については、同様の仕様が選べるため、あえて3.5Lを選ぶ理由が少ないことも考えられる。

 ただ高級車に、大排気量エンジンのトルクフルな走りを求めるユーザーが一定数存在するのも確か。違いの分かる大人向けの仕様ともいえ、数が出ないのもやむなしなのである。

 「RC」全体を合計すると暦年販売台数は1061台。

■5位 ホンダNSX 128台

 日本唯一のスーパーカーが5位に。

 昨今の日本市場でのハイエンドカー&スーパーカー人気を考えると「ひょっとして不人気車???」と思うのは早合点。

 新型NSXは、北米の専用工場のみで完全受注生産され、世界に向けて供給されている。しかも工程の多くの部分が手作業なので、生産時間も長い。

 去年は、日本導入の初年度となり、販売予定台数は100台と予告されていたので、まさに予定通りの順調な推移といえる。

 因みに今から発注しても、届くのは3年後とか……。日本が誇るNSXは、やはり超人気車なのだ。

■4位 レクサスRC F 107台

 2度目の登場、「RC」シリーズ。そのトップグレードがこの順位。

 最も希少なレクサスとなったRC Fは、元々スポーツ性能の高いスペシャルティクーペのRCに、レクサスが誇る5LのV8エンジンを搭載し、「F」専門チームによるトータルチューンを行ったモデルだ。

 ノーマルの「RC」よりも凄みを感じる佇まいの秘密は、エアインテーク付きのパワードームボンネットやブリスターフェンダーなど、各部に専用デザインが取り入れていることにある。

 もちろん、普段は従順なクルマだ。しかし、ドライバーの腕次第で次元の違う走りを見せてくれる、その1点に惹かれるものだけが選ぶ、特別な1台。この台数なのも当然だろう。

  なおこちらの表題写真も「GS F」と同じく(同時に設定された)特別仕様車「F 10thAnniversary」。こちらは限定35台で1700万円だそうです。お、おう……別世界な、という感じです。

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