新型ヴェゼルの売れ行きが好調だ。中でも最上位グレードの「PLaY」の納期は、約1年後になるという。
ヴェゼルのデザインに関しては、ネット上で「顔はCX-5、お尻はハリアー」とさんざんだった。ボディ同色グリルも、古典的クルマ好きの間では好き嫌いが分かれていた。
しかしヴェゼルのフォルムは、バランスがよく美しい。水平基調のウエストラインは清潔感があってエレガント。これは間違いなく日本人好みだ。ボディタイプはまるで違うが、個人的には初代ソアラに通じるものを感じている。
ボディ同色グリルに関しては、拒絶反応を予想してか、ブラックグリルがオプションで用意されたが、装着を希望する人はそれほど多くないようだ。実物を見比べても、ボディ同色グリルのほうが個性的。ブラックグリルは身元不明に見えてしまう。自動車デザインには、多少のアクが必要なのである。
結局のところ新型ヴェゼルは、デザインも含め非常に好評で、売れ行きがいまひとつ伸び悩んでいるフィットを上回る勢いすら見せている。
もはやSUVは販売台数で売れ筋コンパクトカーをのしのぐほどメジャーな存在になった。そしてその鍵を握るのはデザインだ。
今回は、国産クロスオーバーSUV(登録車)のデザインを、独断でランキングしてみたい。
文/清水草一
写真/トヨタ ホンダ 日産 マツダ ベストカーweb編集部
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