PHEVとなった、三菱「パジェロエボリューション」
2019年8月、37年もの歴史に幕を閉じた三菱パジェロ。クロカンSUV人気の火付け役として有名なクルマであり、パリダカで何度も優勝を成し遂げた、日本のモータースポーツのレジェンドカー的な存在だ。
なかでも印象深いのは、パリダカのホモロゲーション用として、1997~1999年に市販された「パジェロエボリューション」。
280ps級のエンジンと、3ドアのボディに、前後のフェンダーを張り出し、大型インテーク付のアルミボンネットフードやスキットプレート、大きなタイヤを装着した力強いスタイリングは、その戦闘力の高さを示しており、実際に1998年のパリダカで優勝するなど戦果を挙げている。
このパジェロエボリューションに、三菱自慢のPHEVシステムを搭載するのはどうだろうか。
というのも、三菱は、2021年5月11日に行われた決算発表会において、三菱のワークスチーム「ラリーアート」を復活させることを明言している。市販型PHEVの第一人者として世界的に知名度が高い「アウトランダーPHEV」だが、そのブランドを確固たるものに引き上げるには、モータースポーツシーンで活躍することが近道だ。
ぜひとも、パジェロエボリューションのようなスポーツモデルにPHEVを搭載し、世界的なレースでの活躍を見せてほしい。
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こうしたクルマたちが登場した当時と今とでは、安全性能への厳しさが大きく異なる。そのため、そう簡単に実現することはできない。何段階も、技術のブレークスルーが必要になるだろうが、このように過去の資産を上手く使ってユーザーの心をつかみ、購買意欲につなげていくことは、もっとやってほしいと思う。
輸入車メーカーに負けることなく、国産メーカーが今後もさらに活躍してくれることを願っている。
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